BABYMETAL 海外 スターリングハイツ ライブレポート

スポンサー





 

1.

熱狂的だったニューヨーク公演の翌日。
早起きして午前中にニューヨーク市内を観光する予定だったものの、
朝起きると首が痛く、そのせいで頭がぼーっとして何もする気がおきなかったので、
11時のチェックアウトまでベッドで横になって過ごすことに。
その後はエンパイアー・ステート・ビルを観に行き、
ブロードウェイを通ってタイムズスクエアへ。
そこからは地下鉄でラガーディア空港の最寄り駅まで移動。
交通手段がないので最後はUberで空港へ向かった。

 

 

 

夕方のフライトでいざ、デトロイトへ。
デトロイト空港から市内へ向かう電車はなく、
バスも乗客の少ないバスは危ないということで、
ライドシェアのピックアップポイントを探し、Uberで移動することに。
約45分後、ホテルに到着した。

 

 

18時半にホテルにチェックインして以降、夜中の23時半まで寝ていたせいで、
その後はなかなか眠れなかったが、数時間仮眠をとることができ、
翌日の朝を迎えた頃にはだいぶ体力は回復した。
今回の旅行では、過去にないほどに、時差ボケが激しいが、
ゆっくりする時間には限りがある。
僕は準備をしたのち、15時くらいに会場へ向かった。

 

 

 

今日の会場であるMichigan Lottery Amphitheatre at Freedom Hillは、
屋根付きの屋外のステージ。
最大キャパは7000人ともいわれているが、
どうも今回は4000人強くらいのキャパのようだ。
どの列に並べばいいのか模索していると、
アメリカ人のBABYMETALファンが僕のチケットを確認し、並ぶ列を教えてくれ、
ナンバリング(12番)してくれた。
チケットを購入する際は気にも留めていなかったが、
どうも今回はVIPチケットを購入していたようだ。
スタッフに身分証を提示し、VIPのリストバンドを巻いてもらう。
VIPの特典はトートバックやポストカード、スカーフ等だった。

 

 

 

VIPなので開場時間の30分前に入場。
夕方は雨予報だったので、屋根付きの会場は助かる。
ぐるりと会場を見渡したのち、小腹が空いていたので食事をすることに。
プレッツェルに濃厚チーズを垂らして食す。
食べていると小雨がぱらついてきたので、すぐに屋根付きのステージへ移動した。

 

 

 

やがて開演時刻となり、Jason Richardsonがライブが始める。
相変わらずのうまさ。卓越したギターテクニックを存分に披露した。
次の出番はBABYMETA。
開演10分前になると、スタンドもほとんど埋まっている状態となった。
Jason Richardsonがライブ中にMCで、BABYMETALファンは手をあげて、
DETHKLOKファンは手を上げてと交互に尋ねていたが、数は半々だった。
そういった状況下でも、きっと彼女たちのライブパフォーマンスは、
DETHKLOKのファンにも大きなインパクトを与えることだろう。
僕は口元に笑みを湛えたまま、ライブが始まるのを待ち続けた。

 

 

 

 

2.

セットリスト

01.
BABYMETAL DEATH
02. ギミチョコ!!
03. PA PA YA!!
04. Distortion
05. BxMxC
06. Mirror Mirror
07. Monochrome
08. メタり!!
09. メギツネ
10. ヘドバンギャー!!
11. Road of Resistance

 

 

ライブの1曲目はおなじみの「BABYMETAL DEATH」。
オープニング映像が流れ、フロントの3人が登場してくるなり大歓声。
多くの者が手を上げ彼女たちを歓迎する。
DETHKLOKのファンやBABYMETALのライブが初見の人はステージをジッと見たり、
時折動画を撮っている人も多いが、
終盤になると、だんだんとノるようになっていた。
あちこちで悲鳴に似た歓声が上がる中、やがて同曲は終了した。

 

続いては「ギミチョコ!!」。
人気曲なので、曲が始まるなり大歓声。
若い女性の叫び声がひっきりなしに上がっている。
間奏でSU-METALが煽ると再び大きな歓声が沸いた。
目の前の女性はずっとフリコピをしている。
終盤になってもフロアの勢いは衰えず、やがて同曲も大盛り上がりのもと終了。
続く「PA PA YA!!」でもフロアは盛り上がり、
大勢がジャンプを繰り返して騒ぎまくった。

 

 

 

続いては「Distortion」。
曲が始まるなりフロアは活況を呈し、大勢の叫び声がそこら中に響いている。
終盤になっても勢いは衰えず。
間奏でのSU-METALの煽りもあり、同曲も大盛り上がりのもと終了した。

 

続く「BxMxC」もフロアは大盛り上がり。
序盤から何度も歓声が上がり、大勢がリズムにあわせて頭を振っている。
SU-METALがフロウをかます際も歓声は沸き、
最後まで大盛り上がりのもと終了した。

 

そして、今宵の日替わり曲「Mirror Mirror」へとライブは続く。
曲調によるのだろうが、この曲ではSU-METALの美しい歌唱と、
3人のきれいに揃ったダンスルーティンに見入っている人が多かった。
続いて披露されたのは、今やセットリスト必須の「Monochrome」。
曲が始まると歓声が沸き、大勢がリズムにノッている。
間奏でSU-METALがスマホのライトを点けてと促すと、
大量の光が揺れるスタンドの映像が、ステージの背後のビジョンに映し出された。
それはとても幻想的で、美しい光景だった。
エモーショナルな時間を皆で共有したのち、渾身のパフォーマンスはやがて終了した。

 

 

 

続いては「メタり!!」。
最初にSU-METALが煽ると、大勢が手を振ってそれに応えた。
曲が始まると、即座にフロアは大盛り上がり。
各々が楽し気に体を揺すって騒いでいる。
MOMOMETALの独壇場となるシーンでは、
座り込んでからの一斉ジャンプでさらにフロアは活況を呈す。
日本語の夏祭りソングでこんなに盛り上がるのかと驚く中、やがて同曲は終了した。

 

 

 

ライブそのまま「メギツネ」へと続く。
出だしからフロアは大盛り上がり。
無数の手が上がり、快活な声がそこら中で飛び交っている。
SU-MEATLのカウントの合図で始まるメギツネジャンプは圧巻。
多くの観客がはしゃいだ声を上げて何度もジャンプを繰り返した。

 

続いては「ヘドバンギャー!!」。
歌詞が判りやすいのだろう、曲が始まるなり大勢がヘドバンを繰り返している。
間奏に入ると、MOAMETALとMOMOMETALがヘドバンを先導。
多くの者がヘドバンを繰り返しては大いに騒いでいる。
終盤の“キ・エ・ロ!”のコールも周囲から聞こえきた。

 

ライブの最後はアンセム「Road of Resistance」。
それまでモッシュピットはできてないものだと思っていたが、
実はどうも一番後方のスペースで小さいながらもモッシュが行われていたようだ。
僕はホラ貝が鳴るのを耳にしながら後ろへ移動。
サークル内では、小規模ながらウォール・オブ・デスが起こっていた。

 

途中のシンガロングでは大勢が手を上げ声を発した。
大盛り上がりのもと、やがて同曲は終了。
最後は恒例の“We are”“ BABYMETAL”コールでライブを締める。
SU-METALが“サンキュー、スターリングハイツ!”と叫び、
続けて笑顔で“シーユー!”と言ってフロントの3人ともがステージを後にする。
彼女たちが去っていく間、場内ではひっきりなしに賞賛の拍手が沸き起こっていた。

 

 

 

 

3.

その後はDETHKLOKのライブを堪能。
ライブが終わると物販に寄ってみたが、お目当てのフーディは売り切れていた。
ネオンの看板を見納めた後、僕はVIPグッズを持ちホテルへ向かう。
道中、今夜のライブを振り返った。

 

 

 

今夜のスターリングハイツのライブは、
スタンディングエリアが狭い特殊な会場だったため、
ライブをじっくり近くで観たいというファンが多く集まっていたように思う。
だからモッシュよりも、動画を撮ったり、
ステージをガン見しているファンが多いように感じた。
「Road of Resistance」で後方へ下がって以降、
DETHKLOKのライブもその位置で観ていたが、
モッシュが起こるのはごく一部といった感じだった。

 

そういった状況だったので、僕もステージを鑑賞するのを優先したのだが、
3人のライブパフォーマンスはさすがの一言だった。
SU-METALの力強いクリアボイスはどこまでも延びていき、
MOAMETALとMOMOMETALによるシメントリーなダンスも多くの者を魅了した。
そしてなにより、3人が曲中ずっとアイコンタクトをしたり会話をしたりしながら、
心底ライブを楽しんでいるといった様子が微笑ましく映った。
1曲目の「BABYMETAL DEATH」ではクールに振舞っていたものの、
次の「ギミチョコ!!」で3人が向かい合ってダンスをしている際には、
笑いながら“寒いね”と言葉を交わし、両腕をさする様子もあったが、
それも含めてライブを楽しんでいるんだなといった印象を受けた。

 

ボストン、ニューヨーク、そしてここデトロイトは
スターリングハイツでライブを立て続けに観たが、
こんなにも多くのファンが海外にいることに改めて驚くとともに、
海外でのBABYMETALの知名度はやはり相当なものなのだと再度実感した。
今日は目の前に6~7人の若い女性の集団がいたのだが、
デスメタルっぽいファッションやメイクから、
最初はてっきりDETHKLOKのファンだと思っていた。
だけど実際には全員がBABYMETALのファンで、
ライブが始まると最初から最後までノリノリで楽しんでいたのだった。
現地でしか出会えない、そういった光景を見れただけでも、
はるばる遠い地まで来た甲斐があった。
そんな風に思える夜だった。

 

 

 

スポンサー

4 件のコメント

  • Good Report, Im looking forward to seeing them in London in 69 days.

  • >Declan O’Donohoe
    Thank you for your comment.
    Enjoy the live show in London!

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください