BABYMETAL 海外 ワルシャワ ライブレポート

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1.

ブダペストでBring Me The Horizonのライブを観た翌日、
僕は今、ポーランドのワルシャワに来ている。
そして今日観るライブは、2日ぶりのBABYMETAL。
前回のフェスとは違い、フルセットのヘッドラインショーだ。
しかしながら、ここワルシャワへ来るまでにはいろいろと苦難があった

 

ブダペスト空港からワルシャワ空港へのフライトで、
海外で2度目となるオーバーブッキングを食らってしまった。
これは気の緩みによる油断によるもの。
事前にオンラインでチェックインを済ませていなかったのは痛恨の極み。
搭乗ゲート付近でキャンセル待ちをしたが、結局は満席のまま。
そして、約5時間後の次便でワルシャワ空港へ向かうことになったのだが、
この便も約20分のディレイで出発。
結果、その“20分”が仇となったのだった。

 

ワルシャワ空港へ着いたのが19時頃。
当初空港から市内までは電車とトリムでの移動を考えていたが、
急遽Uberでホテルに向かい、チェックイン後は同じくUberで会場へ向かった。
今日の会場であるLetnia Scena Progresjiは屋外で、
最大キャパは9000人だけあってかなり広い。
現地に着いたのは20時25分頃。
開演から10分以上経っているが、空港から最短で来たので悔いはない。

 

すでにライブは始まっているので、並ぶことなくスムーズに入場。
横から人の波をかき分けてピットの方へ進んでいく。
さすがはワンマンショーといったところか。
場内の熱気はこれ以上ないほどに高まっている。
僕は瞳を輝かせながらキツネたちの表情を窺う。
それから、ステージで躍動する3人の輝く姿を凝視した。

 

 

 

 

2.

セットリスト

01. BABYMETAL DEATH
02. Distortion
03. PA PA YA!!
04. メギツネ
05. BxMxC
06. メタり!!
07. Monochrome
08. RATATATA
09. ギミチョコ!!
10. ヘドバンギャー!
11. Road of Resistance

 

最初の「BABYMETAL DEATH」と2曲目の「Distortion」はすでに終わっている。
会場へ向かって走っているときに、3曲目の「PA PA YA!!」が聴こえてきた。
そして、人の波をかき分けて進んでいる最中に始まったのは「メギツネ」。
モッシュピットに辿り着くと、そこでは元気にモッシュする外国人ニキネキたちの姿が。
誰も彼もが満面の笑みで体をぶつけ合っている。

 

続く曲は「BxMxC」。
曲が始まると大勢がリズムにあわせて体を揺らし始める。
すぐ横では激しいモッシュが発生。
SU-METALがフロウをかますとあちこちで歓声が沸いた。
終盤になってもまったく勢いは衰えず。
“BMCコール”は次第に大きくなっていき、最後まで大盛り上がりのもと同曲は終了した。

 

続いては「メタり!!」。
SU-METALが“レイズ ユア ハンド!”と叫ぶと、大勢が手を挙げて前後に揺らした。
そして曲が始まれば、すぐさまWoDが発生。
その後はもみくちゃになりながら笑顔で踊り続ける。
中盤、SU-METALによる“ゲット ロウ”の合図で観客が座り込み、
MOMOMETALが見得を切って“アー ユー レディ?”と咆哮するシーンでは、
大勢が一斉に飛び跳ね回って狂乱状態となった。
終盤は日本語で“わっしょい!”の声も聞こえ、
やがて同曲も大盛り上がりのもと終了した。

 

続いて披露されたのは久々の「Monochrome」。
観客の多くは冒頭から美しい3人のステージングに見入っている。
各々がリズムに乗り、自然と体を揺らしている。
“オッオッオー、オオッオッオオッー”と声を張る人も多い。
間奏に入ると、SU-METALがスマホのライトを点けてと観客に促した。
瞬く間に幻想的で美しい光景が広がっていく。
終盤でのSU-METALの絶唱は心に大きく響いた。
曲が終わるとあちこちから何歓声や拍手が沸き起こった。

 

続いて披露されたの「RATATATA」。
冒頭から大勢が“FU! FU!”と叫び、
“ラタタタターターッ”の箇所を合図に、大勢が一斉にモッシュを始めた。
みんな笑顔で体をぶつけ合い、ピットはカオスな状態になっている。
中盤以降も激しいモッシュは続き、
SU-METALが“エブリバディジャンプ!”と煽ると、大勢が一斉にジャンプした。
曲が終わると大歓声。
まるで戦友と称えあうかのように、
大勢が周囲を見やりながら満面の笑みで拍手をし続けている。

 

続いては「ギミチョコ!!」。
冒頭からピットではWODが発生。
その後はサークルピットが形成され、大勢が笑顔で走り回る。
終盤に入ると3人が観客にクラップを要求。
場内に大きなクラップ音が響き渡る。
その後は頻繁にモッシュも起こり、やがて大盛り上がりのもと同曲は終了。
SU-METALが挨拶をし、3人が揃ってステージをはけていくと、
あちこちから大きな歓声が沸き起こった。

 

その後は“BABYMETALコール”を挟み、
ヘドバンギャー!」が披露された。
あちこちで黄色い声が飛び、ピットではモッシュが起こっている。
間奏に入ると恒例のドゲバンをする人たちも。
終盤には滅多にお目にかかれない伝説の“マイメロギャー!!”も現れ、
やがて同曲も大盛り上がりのもと終了した。

そして最後はアンセム「Road of Resistance」。
冒頭では巨大なWoDが発生。
その後はサークルピットが何度も形成され、大勢が笑顔で駆け回った。
途中のシンガロングのシーンは圧巻。
大きな“オーオーオーオ”の声が夜空を揺すっている。
その後もピットでは何度もモッシュが起こり、
やがて大盛り上がりのもと終了
最後は“We are?”“ BABYMETAL!”コールでライブを締めた。
SU-METALがポーランド語で挨拶をし、
3人が“シーユー!”と叫んでステージを去っていく。
その間、大きな歓声は何度も起こり、
彼女たちに対する賛辞の拍手はしばらくの間続いたのだった。

 

 

 

 

3.

興奮状態のまま会場を後にする。
歩いていると、現地のキツネたちから何度も笑顔で話しかけられた。
中には、僕が来ているNOVA ROCKのTシャツを指さしながら、
“俺もNOVA ROCKに行ったけど、今日のワンマンの方が断然良くて盛り上がった”、
そのようなことを満面の笑みで話してきた。
僕は笑顔で彼とハイタッチを交わしたあと、今夜のライブを振り返った。

 

ブダペスト発のフライトでオーバーブッキングを食らったものの、
次の便でもBABYMETALの開演にはギリギリで間に合うなと計算していた。
しかしながら、その次便がディレイしたために最初の3曲は観れず。
それでも、4曲目の「メギツネ」から参加して十分にライブを堪能できたし、
なにより、現地のポーランド人たちの熱狂具合を肌で感じることができたのでよかった

 

この広い会場、おそらく8,000人以上は詰め掛けていたと思うが、
ポーランドでこれだけの観客を動員できるBABYMETALは、
ヨーロッパでのステータスが一段上がったように思う。
現地の人々のあの熱の入れ込み具合を鑑みるに、
これはもう、EU&UKのホール・ツアーは間違いなく可能だろう。

 

3人のパフォーマンスを思い返す。
彼女たちは常に堂々としていて、ライブ中は観客を大いに魅了した。
3人は、終始大物アクトのオーラを纏っていた。
SU-METALの張りのあるクリアボイスは今日も健在で、
彼女のロングトーンは何度も宙を突き抜けていった。
MOAMETALとMOMOMETALは終始楽し気にパフォーマンスしていたが、
それが観客にも伝播していた。
誰も彼もが笑顔で彼女たちのパフォーマンスに見入っていた。
そして、羨望の眼差しで見つめる、コスプレ姿の若い女性の数も多く散見された。

 

観客を熱狂の渦に巻き込み、大盛り上がりのもと幕を閉じたワルシャワ公演。
この後もフェスやワンマンショーのライブが続く。
訪れる地は、ベルギー、オランダ、イタリア、フランス、スペイン等々。
すでに終了したドイツやスイス、オーストリアでのフェスも盛況だった。
今回のツアーで、BABYMETALはEU圏での認知度をさらに高めていくことだろう。
ますますビッグな存在になっていくBABYMETAL。
彼女たちの前途は煌めく恒星のように明るい。
僕は大いなる期待を胸に、口角を上げたまま近くの大通りまで歩き続けた。

 

 

 

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2 件のコメント

  • 再加速しましたね
    過去何度か伸び悩みしましたが
    (コロナ等で)今回こそ流れに乗りにノリ アリーナクラスになってほしいね

  • >匿名さん
    コメントありがとうございます。
    昨年と今年のEUのキャパは大きくなったので、さらに加速してほしいところですね~

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