BABYMETAL 海外 ニューヨーク ライブレポート

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1.

楽しかったボストン公演の翌日。
睡眠もそこそこに、僕は次の地ニューヨークへ移動する。
朝7時前にはホテルを出て、地下鉄で移動。
観光する時間はないので、途中、2駅分を歩き、
ボストンの街並みを眺めながらサウスステーションに到着した。

 

 

 

アムトラックに乗車し、午後14時半頃にニューヨークのペン駅へ到着。
駅舎のモイニハントレインホールを出る
目の前にはマジソンスクエアガーデンがあり、
少し先には、巨大なエンパイアー・ステート・ビルが伺える。
喧噪の中、初めてニューヨークはマンハッタンに来たことを強烈に実感した。

 

 

 

ホテルへチェックインしたのち、16時半頃に会場へ到着。
身分証明をしたのち、列の最後尾に並ぶ。
ボストンもそうだったが、ニューヨークの客層も若い。
やがて開場時間を迎え入場。
Hammerstein Ballroon at Manhattan Centerのキャパは3500。
ホールの中は奇麗でオシャレな空間だった。

 

 

 

やがて開演時刻となり、Jason Richardsonがライブが始める。
今回もバカウマな演奏。すごすぎて見入ってしまう。
Jason Richardsonのファンは時折歓声を上げながら熱心に撮影をしていた。
その後はDETHKLOKがライブを始めたが、
彼らのファンは前のほうに密集していたようで、
近くですぐにモッシュが起こり、サーフする人も続出した。
僕は2度ほど頭を蹴られながら、彼らを前のほうへと送った。
そして、次はいよいよBABYMETALの出番。
ボストンに続き今回もかなり音圧があり、音響バランスもいいので、
否応なしにライブに期待してしまう。
僕は胸の高鳴りを感じながら、今か今かとのその時が来るのを待ち続けた。

 

 

 

 

2.

セットリスト

01. BABYMETAL DEATH
02. ギミチョコ!!
03. PA PA YA!!
04. Distortion
05. BxMxC
06. Believing
07. Monochrome
08. メタり!!
09. メギツネ
10. ヘドバンギャー!!
11. Road of Resistance

 

ライブ一発目は定番の「BABYMETAL DEATH」。
フロントの3人が登場してくるなり大歓声。
序盤は食い入るように見ていた観客は、
終盤になると我慢できないといった具合にモッシュを始めた。
圧縮がキツいので、すぐにもみくちゃの状態となった。

 

続いては「ギミチョコ!!」。
人気曲なので始まるなり大歓声。
悲鳴のような叫び声を上げている人もいる。
終盤ももみくちゃの状態のまま、大勢がリズムにあわせて体を揺すり楽しんでいる。
続く「PA PA YA!!」でもフロアは大盛り上がり。
SU-METALの煽りを受け、多くの人がジャンプを繰り返し騒ぎまくった。

 

 

 

続いて「Distortion」が始まると、いきなり激しいモッシュが発生。
楽し気な叫び声がそこら中に響いている
終盤になっても勢いは衰えず、SU-METALの煽りもあり、
フロアの熱狂具合は随分と高まっていった。

 

続く「BxMxC」もピットは大盛り上がり。
歓声は何度も上がり、大勢がリズムにあわせて体を揺すっている。
SU-METALのフロウが炸裂すると、フロアの熱気はさらに上昇。
モッシュピットも活発になり、最後まで大盛り上がりの元終了した。

 

そして、日替わり曲は昨日に続き「Believing」。
SU-METALの渾身の歌唱とシンクロナイズされたダンスに見入っている人が多かった。
続いて披露されたのは「Monochrome」。
イントロの重低音にあわせてピットではモッシュが発生。
間奏に入ると、SU-METALがスマホのライトを点けてと促した。
途端に広がる幻想的な世界。
“ビューティホー”“サンキュー”と言いながらSU-METALがハミングを繰り返す。
それに続く“オッオッオー”の大合唱。
エモーショナルな演出もあり、曲が終わると大歓声。
誰しもが同曲のパフォーマンスに満足している様子だった。

 

続いては「メタり!!」。
新曲ということもあり、曲が始まるなり大盛り上がり。
大勢が手を上げ体を揺すって騒いでいる。
MOMOMETALが見得を切るシーンでは、
座り込んでからの一斉ジャンプでさらにフロアは盛り上がった。

 

ライブは続けざまに「メギツネ」へ。
ピットはお祭り状態が続く。
間奏に入り、SU-MEATLのカウントの合図でさらに沸くフロア。
誰もがジャンプを繰り返し、終盤になっても熱狂具合は衰えなかった。

 

続いては「ヘドバンギャー!!」。
序盤から激しいモッシュが発生している。
終盤になってもモッシュは続いてピットの勢いは衰えず、
アウトロでは多くの者がヘドバンを繰り返している。

 

そして、ラストを飾るのは「Road of Resistance」
冒頭、小規模ながらウォール・オブ・デスがさく裂する。
その後もモッシュは頻繁に起こり、観客も熱狂しっぱなしだった。
終盤ではシンガロングが起こり、モッシュも継続的に発生。
やがて大盛況のもと同曲は終了。
最後は恒例の“We are BABYMETAL”コールで大熱狂のライブは幕を閉じた。
SU-METALが“サンキュー、ニューヨーク!”と叫び、“シーユー!”と言ってステージを後にする。
演者に対する歓声や拍手が続く中、大きな手ごたえを感じたのだろう、
3人は満足げな表情で舞台の袖へとはけていった。

 

 

 

 

3.

 

出口付近の物販には長蛇の列ができている。
僕は高揚した気分のまま会場の外に出る。
ネオンの看板を見納めた後、ホテルへ向かう。
その道中、今夜のライブを回想した。

 

ニューヨークのライブは、昨夜のボストンに引けを取らない熱狂具合だった。
圧縮がキツかったので大きなサークルはできなかったが、
(後方にも2つほど小さなサークルができているようだった)
それでもモッシュの破壊力は十分で、
楽しく外国人のファンたちと騒ぐことができた。
この経験をしたいがために、僕は海外のライブを観に行っているんだなと、
改めて実感した。

 

ピットではしゃぐ行為は楽しかったが、
SU-METALの渾身の歌唱が素晴らしく、
特に「Believing」や「Monochrome」では聴き惚れている時間が長かった。
また、改めてMOAMETALとMOMOMETALのダンスに注視すると、
その洗練されたシメントリーなダンスルーティンは素晴らしく、
感嘆の声を上げずにはいられなかった。
MOMOMETALはサポートの頃より数年彼女たちと一緒にライブを行っているので、
息もぴったりと合っていた。
また、MOAMETALが観客に向かって手を振るシーンが多かったのも印象的だった。
3人が何度もアイコンタクトをしたり、ふざけあっている様子もまた、
ライブを心底楽しんでるなといった印象を抱き、微笑ましく目に映った。

 

西の神バンドによる演奏は、もう言うことなし。
今宵もタイトでソリッドな内容だった。
音圧も申し分なかったので、爆音を心ゆくまで堪能することができた。
途中に目を瞑って何度も昇天しかけそうになるほどに。

 

セットリストは新旧織り交ぜた内容だが、
どの曲も同じくらい盛り上がるのは、
BABYMETALの認知度が高い証拠なのだろう。
どのアルバムも聴きこんでいるからに他ならない。
破顔一笑、強面のメタラーたちを含んだ多くの外国人たちが笑顔で堪能する、
心の底から楽しいとも思えるBABYMETALのライブ。
その光景を眺めることができるのは、何にも代えられない特別な時間だ。

 

 

 

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