BABYMETAL 海外 ミュンヘン ライブレポート

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1.

ウィーンでBABYMETALのライブを観た翌日、
僕は今、ドイツのミュンヘンにいる。
ツアーの日程の順に移動しているから当たり前のことなのだが、
隣国のオーストリアまで来ているのに、ドイツに立ち寄らないという選択肢はなかった。
なぜならば僕には、ドイツにとても大きな借りがあったからだ。

 

「くっそー、今日こそは、絶対にぎゃふんと言わせてやる!」
無鉄砲な若者のように、僕は拳を握り締める。
これまでの戦いの数々を思い返すと、沸々と怒りが込み上げてきた。
ふと脳裏に、過去のライブの光景が過ぎる。
毎回僕は、デカい奴らにコテンパンにやられまくったのだった。

 

 

2015年ベルリン

 

2016年シュツットガルト

 

2018年ニュルンベルク(Rock im Park 2018)

 

2020年ハンブルグ

 

2020年ケルン

 

2020年2度目のベルリン

 

そして、2023年3度目のベルリン

 

 

ずっと負けたままでおめおめと引き下がるわけにはいかなかった。
デカいドイツ人たちとのモッシュに勝利する、
それこそが、僕の人生のゴール地点なのだ。
結果が出るまでは、デカい奴らととことん勝負してやる!
そして次こそは絶対に勝――――つ!
そう強く胸に誓いながら、僕は会場へと向かった。

 

 

 

 

予定では、ミュンヘン中央駅近くのホテルから地下鉄で会場へ向かう予定だったが、
ウィーン中央駅からミュンヘン中央駅へ向かう列車が2時間弱遅延したため、
予定を変更してUberで現地へ向かった。
午後18時頃に、今夜の会場であるZenithに到着。
キャパ約6000人なだけあって、会場はデカい。
だいたい今は200人くらいが並んでいるだろうか。
冷たい風が吹き抜けていく中、寒さを堪えて列に並ぶ。

 

 

 

入場待機列に並んでから10分も経たない時だった。
振っていた小雨はへと変わり、そして突然吹雪いてきた。
しかも近くで大きな雷の音もする。
この後嵐でもくるのではないかといった塩梅だ。

 

 

 

それでもなんとか耐え続け、約1時間後に入場。
一番手前のブロックへ入る。
それもしても、やはり広い。
ぐるりと場内を見渡すが、後方までは確認できない。
随分と奥行きのある箱だ。
この広い会場をソールドアウトするのだから、BABYMETALには恐れ入る。

 

 

 

定刻となり、サポートアクトのWARGASMがライブを始める。
サム・マトロックとミルキー・ウェイの2人は、今宵も渾身のパフォーマンスを披露。
サムのグロウル、ミルキーのシャウト、そして歪んだギター。
観客へ手拍子やモッシュをアピールし、次第に場内を温めていった。
そして最後はサムが観客の中をサーフして「Spit.」を披露し、
キャッチーでセクシーなショーは終了した。

 

 

 

次はいよいよBABYMETALの出番。
今宵もその類いまれなパフォーマンスで大勢を虜にするのは間違いない。
この多くの観客を前にして、彼女たちはどういったパフォーマンスを見せるだろう。
僕は刮目して、彼女たちの出番を今か今かと待ち続けた。

 

 

 

 

2.

セットリスト

01. BABYMETAL DEATH
02. ギミチョコ!!
03. PA PA YA!!
04. Distortion
05. BxMxC
06. Believing
07. Brand New Day
08. Monochrome
09. メタり!!
10. メギツネ
11. ヘドバンギャー!!
12. Road of Resistance

 

今宵もライブは「BABYMETAL DEATH」からスタート。
3人が登場してくると大歓声が上がる。
誰もが無我夢中になってステージを見つめている。
視界は大量のキツネサインで埋め尽くされている。
すぐ後方では、早くもモッシュが始まっている。
多くの者が“DEATH! DEATH!”と叫び、ジャンプしている。
曲が終わるとあちこちで歓声が上がった。
喧噪の中、僕は少し後方のモッシュピットへ導かれるように移動した。

 

続く曲は「ギミチョコ!!」。
冒頭から激しいモッシュが発生。
大勢が笑顔で体をぶつけ合っている。
若い女性の叫び声もあちこちで上がっている。
間奏でSU-METALが煽ると大きなクラップ音が鳴り響いた。
3人は終始笑顔でパフォーマンスしている。
終盤になってもフロアの熱量は高いまま。
曲が終わると大きな歓声や拍手が沸いた。

 

続いては「PA PA YA!!」。
イントロが始まるなり大歓声。
曲が始まると大勢が各々体を揺らし始める。
タオルを振り回す者もいれば、笑顔で好きなように踊る者もいる。
踊り狂う同曲でも、モッシュピットが形成される。
ドイツ人の男女がみな笑顔で、楽し気に体をぶつけ合っている。
SU-METALが何度も“JUMP! JUMP!”と煽るとフロアはさらに熱を帯びていった。
大勢が最後までジャンプを繰り返し、大盛況のもと同曲は終了した。

 

続く「Distortion」では、今宵も冒頭にローイングモッシュが発生。
僕は大声で“ギバー! ギバー”と声を張る。
“ウォーウォーウォーウォ”とコールする人は多い。
間奏でSU-METALが“大きなサークルが見たい!”と煽ると、
すぐさまサークルピットが発生。
終盤になってもフロアの熱量は衰えることなく、
同曲も大盛り上がりのもと終了した

 

続いては「BxMxC」。
イントロが始まると大歓声。
曲が始まると大勢がリズムにあわせて体を動かし始める。
ここでもモッシュピットが形成され、ドイツ人たちが笑顔で体をぶつけ合っている。
途中のSU-METALのフロウは今宵も完璧。
周囲では歓声や指笛が鳴っていた。
終盤は怒涛の“B! M! C!”コール。
最後まで大盛り上がりのもとやがて同曲はも終了した。

 

次曲は昨夜と同じく「Believing」。
SU-METALの力強い歌声が広い場内を突き抜けていく。
イントロではモッシュが発生していたが、彼女の歌声に耳を傾けたいのだろう、
モッシュを止めてステージを凝視する人がかなりいた。
続く「Brand New Day」でも、大勢がステージを凝視している。
渾身のSU-METALの歌唱がみなを釘づけにしている。
彼女の絶唱に、僕は鳥肌が立つほどの感動を覚える。
このままずっと聴き続けていたい衝動に駆られた。

 

続いては「Monochrome」。
大勢が曲のリズムに合わせて体を揺らしている。
間奏に入る前までに、サーフする人が大量に発生。
綺麗な姿勢を保ったままのドイツ人たちが次から次へと流れていく。
そして間奏では、定番となっているスマホのライトによる演出が。
ハミングの後に、SU-METALが優しく歌い紡いでいく。
最後は渾身の歌唱を披露。
“オッオッオッー、オッオッオッオオー”の合唱は最後まで続いた。

 

続く曲は「メタり!!」。
3人が登場すると大きな歓声が沸いた。
SU-METALが手を上げてと訴えると即座にそれに従う観客たち。
多くの手が揺れる中、モッシュピットでは大勢が笑顔で体をぶつけ合っている。
間奏に入ると、SU-METALが観客に身をかがめてと訴えた。
そしてMOMOMETALが見得を切るシーンでは、大勢が一緒になって“メタり!”と叫び、
それから、座り込んでからの一斉ジャンプでフロアは大爆発。
誰もが満面の笑みで大きく跳ねては体をぶつけ合っている。
“わっしょい!”の声も多く飛び交い、ピットは興奮の坩堝と化している。

 

高い熱量を保ったままライブは「メギツネ」へと続いていく。
序盤から大勢が大きくジャンプして騒ぎまくる。
手を上げて“ソレッ! ソレッ!”と叫ぶ者も多い。
ピットは狂喜乱舞といった有り様だ。
間奏に入ると、SU-METALがジャンプしてと観客に訴えた
カウントを合図に、大勢が大声を発しながら笑顔でジャンプを繰り返す。
勢いは終盤まで続き、多くの者の愉悦の声が場内に響いている。
曲が終わると大歓声。大きな拍手も断続的に続いた。

 

続く曲は「ヘドバンギャー!!」。
冒頭からピットは大勢が体をぶつけ合って盛り上がっている。
サーフで流れる男性もいれば、リフトされて踊る女性もいる。
“ヴォイ!”“ヴォイ!”と声を張る人も多い。

 

最後はアンセム「Road of Resistance」。
冒頭のウォール・オブ・デスでは、大勢が笑顔で体をぶつけ合った。
SU-METALの力強い歌声が場内に響き渡る。
すぐ近くではサークルピットも起こっている。
途中のシンガロングでは、大勢がキツネサインを掲げて声を張った。
曲が再開するとすぐにまたモッシュが発生。
最後まで大盛り上がりのもと、やがて同曲は終了
最後は恒例の“We are?”“ BABYMETAL!”コールでライブを締めた。

 

 

 

 

3.

興奮状態のまま出口に向かう。
改めて場内を見渡すと、やはり広い。
外に出ると、最寄りの地下鉄の駅へ歩を進める。
道中、今夜のライブを振り返った。

 

キャパ6000人弱のこの広い会場でも、3人はパフォーマンスで会場を支配した。
多くの者が熱狂的に騒ぎ、愉悦の声は終始溢れていた。
音響バランスも良かったので、ライブは最初から最後まで楽しめた。
神バンドの演奏は今宵もタイトで、重低音でフロアを揺らしていた。
SU-METALの歌唱も抜群で、特に「Brand New Day」は圧巻だった。
MOAMETALとMOMOMETALのダンスも見応えがあり、多くの観客を魅了していた。

 

前方ブロックのモッシュピットも心底楽しかった。
デカいドイツ人たちによるモッシュは大迫力。
何度も体のあちこちをぶつけまくったが、最後まで楽しくて仕方がなかった。
この経験はプライスレス。
異国の地で現地の人たちと騒ぐ行為は、この上ない喜び、そしてこの上ない経験。
そしてそれをまた体験したいがために、僕はまた参加するのだろう。
これだからBABYMETALのライブは止められない。
僕は口元に笑みを湛えたまま、夜道を弾むようにして歩き続けた。

 

 

 

 

そして肝心の、ドイツのデカい奴らとの勝負だが……

 

 

 

 

 

今夜もデカい奴らに好きなようにやられまくった。
だけど今は清々しい気分だ。
箱のサイズが大きくなったハンブルグ、ベルリン、ケルン、そしてここミュンヘン。
どの会場もソールドアウトし、ライブは最高に盛り上がった。
ドイツはもはやイギリスに次ぐ第3のホーム。
そう、ドイツは完全にホームになっているのだ。
そういったホーム同士、“仲間たちと”の戦いにいったい何の意味があるだろう。
今後はお互いに手を取り合って、一緒くたになって仲良く騒ぐべきだ。
破顔一笑、僕は軽やかに足を運ぶ。
2015年から続いたドイツ人との戦いにようやく終止符を打つことができた。
今後は他の国の時と同じように、入れ込むことなく、純粋にライブを楽しみたい。

 

 

 

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2 件のコメント

  • サイコー! これぞライブレポート! 9年越しの勝負、ついに完了ですか
    第3のホーム化したBABYMETALの力量の勝利がもたらした終止符と受け止めます
    レポ、ありがとう!

  • >匿名さん
    コメントありがとうございました。

    >BABYMETALの力量の勝利がもたらした終止符と受け止めます
    いや~、まさにそうですね。彼女たちのおかげで平和に解決しました^^

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