BABYMETAL ARISES – BEYOND THE MOON – LEGEND – M – ポートメッセなごや公演 初日 ライブレポート

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1.

2019年最初のライブとなる〈BABYMETAL AWAKENS – THE SUN ALSO RISES〉を6月28日と29日に神奈川・横浜アリーナにて開催。翌日の30日にはイギリスで開催された世界最大規模の音楽フェスティヴァル〈Glastonbury Festival 2019〉に出演し、見事なライヴ・パフォーマンスを披露したBABYMETALが、7月6日(土)と7日(日)の2日間、「BABYMETAL ARISES – BEYOND THE MOON – LEGEND – M -」と銘打ったポートメッセなごや公演を開催する。〈Legend -M-〉と題されたタイトルどおり、MOAMETALの20歳の誕生日を祝う記念すべき本公演。今回は終わったばかりの初日の公演の模様をお届けする。

 

 

 

当日、東京から新幹線で名古屋へ向かった。現地の天気予報は曇り時々雨。午後からの降水確率は70%。しかしながら、午後3時前に名古屋駅へ到着したものの天気は良好。僕は視線を空に向け、このまま降るなよと念じながら予約先のホテルへ向かう。着替えを済ませて小休憩したのち、あおなみ線の電車の乗っていざ、会場であるポートメッセなごやへ。到着したのは午後16時半頃。会場付近は黒いTシャツを着た人たちの群れで溢れ返っている。コスプレをした女性の姿もちらほら目についた。また隣接する交流センターの内外では、自作アイテムを製作したメイトたちが他のメイトへ配布している様子も目に留まった。

 

 

 

交流センターの中に入り、第2展示館へ移動。まずは神器を引換え、次に物販で〈Legend -M-〉Tシャツを購入。17時前にモッシュピットの集合場所である会場横のスペースへ移動。辺りを見回したところ8割ほどが男性のようだ。開場時間を15分すぎたあたりでようやく客入れが始まった。果たしてセキュリティチェックをパスし、18時20分頃過ぎにホールの中へ入る。指定エリアは、アリーナ上手のほぼ真ん中に位置するKブロック。管理番号のタイミングが良かったこともあり、幸いにも最前の柵を掴めた。ちらりと左側に視線をやると、フロアの真ん中に横アリにもあった八面体のオブジェが鎮座している。おそらくは横浜アリーナ公演と同じ舞台セットなのだろう。また、ポートメッセなごやに来場したのは今回が初めてだったが、場内をざっと見渡したところ、幕張メッセ展示場ホールに似ているのかなという印象を抱いた。

 

 

 

客入れBGM(SE)はJudas Priest、Metallica、Slipknot、Arch Enemy、Iron Maiden、Bring Me The Horizon、Pantera、Sabaton等々。そして開演時刻から30分弱が過ぎたあたり、Megadethの曲が流れている最中に不意に暗転すると、周囲から怒号のような大歓声が沸き起こった。1週間前の横浜アリーナ公演では2公演とも最前付近でがっつりショーを観たが、今日は超モシュッシュピットではなく一般のモシュッシュピットなので、途中からピットでモッシュしてみんなで楽しく騒ごうと決めてあった。だからだろう、ライブが始まった刹那、一気に胸が高鳴り、すぐにでも手足を動かしたい衝動に駆られた。僕は瞳を爛々と輝かせながらステージを凝視する。視界には数多くのキツネサインが掲げられている。

 

 

 

 

2.

セットリスト

01.Road of Resistance
02. メギツネ
03. Elevator girl
04. Distortion
05. 新曲(仮: ind-metal)
06. Starlight
07. シンコペーション
08. ヤバッ!
09. PA PA YA!!
10. ギミチョコ !!
11. KARATE
12. ヘドバンギャー!!(後半モアバンギャ―!!)
13. 新曲(インストゥルメンタル)
14. 新曲(仮: The Shining  SU-METAL&MOAMETAL)
15. 新曲(仮: アルカディア)

 

MOAMETAL誕生に関するオープニング・ストーリー・ムービーが流れる。ややあってオブジェが開かれ、BABYMETALのクラッシュロゴが光る、巨大な蝶々のようなものが羽ばたくようにふわりと浮遊した。横浜アリーナ公演のときと同じ演出だ、と思ったのもつかの間、不意に左手に装着していた神器(腕甲冑)に備え付けられているLEDライトが白く発行。途端に沸く歓声。数千人分の白光がゆらゆらと揺れる。ショーはのっけから幻想的な空間を創り出す。そして蝶々のような浮遊物はメインステージの方へゆっくり移動しながら過去のMOAMETALのライブ映像を映し出している。この感動的でインパクトのあるオープニングの一連のシーンは否応にも涙腺を刺激した。僕は早くも涙をぽろぽろ零しながらステージ上を凝視する。

 

その後はSU-METALとMOAMETALが紹介されたが、やはり本日は彼女が主役、MOAMETALに対する声援がすさまじかった。それから、サポート・ダンサー3人のうち、1人だけが今夜の公演に選ばれる。しかし誰が選ばれるのかはキツネ様にしわからないという、横浜アリーナ公演を踏襲するシーンが続いたのち、ライブは初っ端から「Road of Resistance」でスタート。旗を持って悠々と佇む3人にスポットライトが当たるとひときわ大きな歓声が沸いた。美しいギターオーケストレーションを大合唱するメイトたち。場内の熱量が一気に跳ね上がる。スクリーンがMOAMETALの姿を捉えるとあちこちから彼女に対する声援が飛んだ。それにしても美しくなったと僕は感嘆する。子供特有の無邪気さを孕んだまま、彼女はとても素敵なレディへと成長した。ちらりとサポート・ダンサーを確認すると、今夜もどうも鞘師里保が務めているようだった。

 

途中のシンガロングは大合唱。僕はヘドバンをしながら同楽曲を堪能する。アンセム「Road of Resistance」でフロアは興奮の坩堝と化す中、続けざまに披露された曲は「メギツネ」。場内のボルテージはさらに加速する。視界の妨げになるものは何もないから、僕は3人をしっかりと凝視しつつ、時に気持よくヘドバンを繰り出す。途中の間奏では、おそらくはアドリブだったのだろう、SU-METALが嬉々として“HAPPY BIRTHDAY MOAMETAL!”と叫ぶと、ビジョンには、素の表情で照れているMOAMETALの姿が捉えられていた。その光景を眺めながら、大勢のメイトが大声で彼女へ向かって“おめでとう!“と叫んでいる。当然ながら、僕も何度も“MOA!”と絶叫する。それにしても相変わらず演奏はタイトだ。神バンドの面々は先のイギリス遠征の時と同じく、下手から大村神、BOH神、青山神、Leda神のようだ。

 

爆発的な盛り上がりを見せた「メギツネ」に続く曲は「Elevator girl」。稼働式のステージでアリーナ中央にまで移ってきている3人が洗練されたダンスを披露する。僕はリズムに乗り、SU-METALが、今のBABYMETALを表わす“大人かわいいメタル”と評した同曲を心底堪能する。ビジョンに映る3人には、今夜も上下に移動するエレベーターを模した赤いエフェクトがかかっていた。

 

少しのインターバルを挟み、「Distortion」のイントロが流れてくる。それに合わせ、“WOW WOW WOW WOW”と次第に声を張るメイトたち。やがて同曲がスタートするが、SU-METALの抜群の歌唱が印象的だった。彼女の張りのある高音はホール中に響き、高い天井を突き破らんとするような勢いだ。3人の息の合ったキレのあるダンスにも魅了された。

 

そして5曲目に披露されたのが新曲「ind-metal(仮)」。この曲のメロディはここ最近ずっと脳内で勝手に再生されていた。それだけキャッチーな同曲。僕は食い入るようにしてステージを眺め、音を貪るようにして同曲を楽しむ。サビで激しさを増す楽曲にSU-METALの情熱的な歌唱、そしてそこに、指先の動きまでが素晴らしい、3人による美しくてシンクロナイズされたダンスが加味される。これを芸術と呼ばずになんと言おう。この洗練されたハイクオリティなステージこそがBABYMETALの真骨頂。曲ごとに最後まで魅了されずにはいられない。

 

ライブは中盤へと差し掛かり、少しの間を置いてから「Starlight」が始まる。無数のレーザー光線が場内に延び、美しく幻想的な世界を創り出す。やがて同曲が始まり、SU-METALが“ラー”と歌い出せば、僕はまたすぐに彼女の魅力にメロメロとなった。グッとくるものを堪えつつ、彼女の素晴らしい歌唱にうっとりする。バックで流れるゴリゴリのジェントのリズムが脳を刺激してくるから、僕は何度も昇天するような感覚を味わった。終盤のコーラスを一緒に歌った際には自然と涙が溢れ出ていた。

 

タオルで目尻を拭きつつ次曲に備える。やがて聞こえてきたイントロは「シンコペーション」。刹那、場内が一気に沸く。僕は、美しいギターの旋律に酔いしれながら頭をガンガンに縦に揺らす。SU-METALの力強くて伸びやかな歌唱、そして両翼に鞘師里保、MOAMETALを従えて踊る3人の息の合ったダンスが素晴らしい。もう何度目だろうか、音が非常にタイトだから、同曲でも昇天するような感覚を数回味わう。そしてライブは続けざまにアップ・テンポな「ヤバッ!」に続く。どうにも衝動を抑えることができない。楽しくて仕方がないという感情に衝き動かされ、僕は無意識に全身を動かし続けている。ビジョンに映る3人には稲妻が迸るエフェクトが加工されてあった。

 

少しの間を挟んでから、新曲にしてすでにライブ必須のキラー・チューンと化している「PA PA YA!!」が始まる。場内にこだまする“パッパパパヤー!”のコールがすさまじい。予定では、この曲で柵を離れ、ピットで騒ぐ予定だったが、どうにも目に映るすべてのものが劇的に見えたから、僕はその場を微動だにできずにいた。とにかくもう、この熱狂的な絵、具体的には、ステージ上で楽し気に躍動する3人と、彼女たちに煽られて笑顔でタオルを振り回し続ける大勢の観客の姿が、心底楽しいBABYMETALのライブの縮図のように思え、この光景はしっかりと目に焼き付けておかなければならないと、脳が無意識に命令を下していた。だから僕は同曲が終了するまでその場から離れず、大いなる満足感を得てから、斜め後方にいた小柄な女性に場所を譲り、それから、後方へと下がったのだった。

 

続く「ギミチョコ !!」ではモッシュピットをとことん味わう。大柄な外国人が数人いたが、お構いなしに体をぶつけ合う。というより、むしろ彼らはそれが本望なのだろう。笑顔で楽し気にモッシュをしているが、サイズがデカいだけに、こちらは少し体が触れただけでも随分と飛ばされた。楽しくはあったのだが、それにしてもやはりヘビー級だ。そしてライブはいよいよ終盤、「KARATE」へと続いていった。

 

僕は少しスペースがある場所へ移動すると、体を大きく揺らして全身で同曲のグルーヴを感じた。力強くてクリアなSU-METALの歌唱が素晴らしい。“WOW WOW、WOW WOW、WOW WOW”のコールの声が大きい。やがて間奏に入ると、数人の外国人が演者に倣ってピットに倒れこんだが、どうにも起こし上げるタイミングが早かったので、僕は間に割って入って「WAIT!」と言って無理やり外国人をピットに横たわらせた。そしてタイミングを見計らってから彼らを引っ張り起した。片言の英語でのやりとりだったが、うまく意思疎通ができたのはなにより。僕は彼らと笑顔で握手をしたのち、最後まで同曲のヘヴィなサウンドを全身に浴びて堪能した。

 

エモーショナルだった「KARATE」の余韻が残る中、今宵のハイライトはここでやってきた。次に披露されたのは、開演前から多くのメイトが待ち望んでいた「ヘドバンギャー!!」。それは否応にも、MOAMETALが“20歳の夜を忘れはしない”と歌詞を変えて歌う、通称“モアバンギャ―”の演出を期待させた。そして実際に、それは間奏でドゲバンをやっている最中に起こった。2014年のドイツ・ケルン公演、および同年7月の〈APOCRYPHA – M〉(渋谷 TSUTAYA O-EAST)公演の再現とばかりに、SU-METALがフレディのマイクスタンドをMOAMETALに手渡すと、もうドゲバンをやっている場合ではないとばかりにメイトたちは一斉に“オーッ!”と叫んで立ち上がり、今日一番の大歓声が、2日前に20歳になったばかりのMOAMETALに対して一斉に注がれた。そして全観客の視線が集中する中、MOAMETALが艶のあるヴォイスでしっとりと「ヘドバンギャー!!」を歌い出した。するとまた大歓声に沸く場内。“モア―!”と叫ぶ声があちこちでこだましている。言わずもがな、僕も何度も“モア!”と叫んだ。しかし、それにしてもこの光景は大変稀有だと思う。ASHの怪物と言われた中元すず香と鞘師里保の2人、方や世界が認めるBABYMETALのヴォーカリストと、方や数年前にモーニング娘。のエースだった2人が、MOAMETALを崇めるように何度もドゲバンをし、そして主役のMOAMETALの両脇に並び立ち、全身全霊でダンスを踊っているのだから。そうして同曲は最後まで大いに盛り上がり、やがて終了したのだが、曲が終わってもMOAMETALを祝うコールはしばらくの間止むことはなかったのだった。

 

感動というよりかは最高の歓びだった。大いなる愉悦を覚えながら次の曲を待っていると、今回もまたビジョンに映像を映しながらのインストゥルメンタルが流れてきた。横アリ公演のライブレポで複数の音楽メディアが曲数に数えていたから、もしかしたらこの曲も3rdアルバムに収録される新曲のひとつになるのかもしれない。

 

やがて終了し、次の曲はなんだろうと待っていると、ややあって、移動式のステージにスポットライトが当たった。刹那、再び怒号のような、いや、心から驚いているのだろう、どよめき交じりの大歓声がメイトたちの間から立て続けに沸き起こった。それもそのはず、そこにひとりで佇んでいたのは、ESPのアコースティック・ギター「GrassRoots / G-AC-50S」を情熱的に弾くMOAMETALだった。この彼女の登場シーンならびに、静かに、それでいて優美にギターを演奏するシーンは、まるで映画のワンシーンでも見ているかのようにとてもドラマティックなものだった。まさに今日の主役はMOAMETAL。それを象徴する、惚れ惚れするような場面だ。また、再び白光した無数のLEDライトがこの素晴らしい演出を美しく彩っていた。

 

MOAMETALの演奏はイントロだけで終わったが、曲はそのまま続き、後から現れたSU-METALがしっとりと歌い始めた。MOAMETALはというと、舞台中央にアコースティック・ギターを設置すると、それを時折愛でるようにしてステップを踏みながら、情熱的で美しいコンテンポラリー・ ダンスのようなものを披露し始めた。まるでSU-METALの歌声とメロディを繊細に表現するように。その耳馴染みのあるメロディは、2017年12月に開催された〈Legend -S-〉公演のライブ終演後のエンドロールで流れていた曲であろう。抑揚をつけたSU-METALの情熱的な歌唱がとても印象的かつ感動的な同曲。間奏に、Leda神によるテクニカルなギター・ソロを織り交ぜたこの壮大な楽曲は、おそらくは3rdアルバムのクロージング曲になるのではないだろうか。

 

大きな感動が全身を包み込んでいる。従来の3人による歌い踊るショーとは別の、SU-METALとMOAMETALの2人だけによるこの楽曲・演目は、BABYMETALの新機軸であることは間違いない。と思うのと同時に、あることをふと妄想すると、突然鳥肌が立った。あたかもそれを祀るかのようにして、ステージ中央に設置されたギターを中心に2人が歌い踊った演出は、ひょっとしたらだが、昨年夭折した藤岡さんを偲んでのことだったのかもしれないし、違うのかもしれない。いずれにせよ、この曲が今後ライブで定期的に披露されるのかどうかは定かではないが、MOAMETALがアコースティック・ギターでイントロとアウトロを奏でるエモーショナルな演出はぜひとも続けていってほしいと切に願う。

 

そして最後に披露されたのは定番の「THE ONE」ではなく新曲の「アルカディア(仮)」だった。前曲に「THE ONE」のようなミドル・バラードがきたからこういう順になったのだろう。怒涛のブラストビートに続き、ギターが美メロを奏でた後、SU-METALが伸びやかに歌い始める。そして同曲が終わり、最後は恒例のコール&レスポンスでライブは終了となるのだが、ここでもまた特別なシーンが目の前で繰り広げられた。2016年の東京ドーム公演では見事にSU-METALのフェイクにあってしまったが、今回はSU-METALに促された後、MOAMETALが「We are ?」と2度続けてコールしたのだ。MOAMETALが3人並びの中央にくるようにと、それまでSU-METALの右側にいた鞘師里保が咄嗟にMOAMETALの左側に移動する。2人に挟まれたMOAMETALが、とびっきりの笑顔で、可愛らしく「We are ?」と声を張る。メイトたちはすぐさま嬉々として「BABYMETAL!」と連呼して叫ぶ。こうして大盛況のもと、MOAMETALの生誕を祝う〈Legend -M-〉公演初日は幕を閉じた。客電が点ったあとに映し出されたメイトたちの表情はどれも満足しているものばかり。出口に向かう誰もが充実感を漂わせていた。

 

 

 

 

 

3.

多幸感に包まれて場外に出る。最寄り駅へ向かいながら今夜のライブを振り返る。床を震わせるほどの重低音が鳴り響く、というようなことはなかったが、音響バランスままずまずだったように思う。また、ソリッドなメタル・サウンドを奏でる神バンドの演奏もさすがの一言。非常にタイトで、何度も脳幹が痺れる感覚を味わった。

 

セットリストや演出は文句のつけようがなかった。“モアバンギャ―”の披露までは多くのメイトが予測していたと思うが、まさかあのような新曲の披露があるとはまったく想像していなかった。しかもMOAMETALがギターを弾き、情熱的なソロ・ダンスを披露するという、この上なく彼女をフォーカスした演出・展開は目を見張るばかり。ひとりが歌い、ひとりが踊るという構図はよくあるが、楽曲が持つ美しいメロディ、それに乗るSU-METALの強弱のついた歌唱(言霊が宿っているから、こちらはただただ傍観して聴き入ってしまうほかない)に合わせてMOAMETALが優雅に舞うという今回のステージングは傑出していた。BABYMETALの新たな可能性、ショーの見せ方を提示し、そして大成功に収めた。この曲をじっくり見聴きできる機会が明日すぐに訪れるのは運が良いとしか言いようがない。

 

サポート・ダンサーを務めた鞘師里保のことについても触れておく。2日間最前付近で見た横浜アリーナ公演や、イギリスのフェス・グラストンベリーの映像からだと、彼女のダンスの特徴としてキレやパワフルさ、それから、リミットが外れた時のすさまじい躍動感などに目がいったが、今夜のライブでは、それプラス、しなやかなダンスにも目に留まった。こういう見せ方もできるのだと深く感心した次第だった。また、公演を重ねてだいぶ慣れてきたのか、SU-METALやMOAMETALとのアイコンタクトが増えたことに加え、ダンスのシンクロ度や掛け合いなどがずいぶんと向上しているように見受けられた。なにより、本人がものすごく楽しそうに踊っていたのが印象的だった。

 

SU-METALについては、もう何も言うことはない。彼女は今宵も完璧だったと言えよう。特に終盤に披露した新曲(仮: The Shining)。あの曲を歌うのは相当に難しいように思えるが、彼女はその類まれな歌唱力でいとも簡単にやってのけた。また、こちらもリズムを取りながら歌い上げるのは難しい新曲(仮: ind-metal)をはじめ、他の曲もほとんど完璧に歌いこなした。これからのライブでもその安定感抜群の歌唱力で多くの人々を魅了していってほしいと願う。

 

最後にMOAMETAL。今日は彼女の聖誕祭ということもあり、のっけから場内は温かいお祝いムードに包まれていた。その空気を感じ取ったのかどうかは知らないが、“モアバンギャ―”を歌う彼女の瞳は感動して若干潤んでいるようにも見受けられた。また新曲(仮: The Shining)では、アコギの演奏やソロ・ダンスで非凡な才能を見せつけた。彼女の二十歳の誕生日をお祝いできるショーに参加して、演者、関係者、メイトたちと一緒にお祝いできる日があと1日あると思うだけでわくわくする。参加するだけで幸せになれるライブがポートメッセなごやで待っている。あと数時間で再び体験できることに心から感謝して筆をおく。

 

 

 

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2 件のコメント

  • お疲れさまでした!「笑顔」「笑顔」「笑顔」なLEGEND-Mの中でSUとMOAのみのあの「shining」.広島でのLEGEND-Sの時の「no rain no rainbow」とは違う次元で神バンドとのSUMOAの魂の波動が、何というか「言葉にならない」ほど空間を支配し「小神様」をTERIさんが感じたんでしょうか?
    生誕祭二日目は同じシーンで息が出来ましたか?すべての会場の描写が素晴らしく有難いです。

  • >KUROTURI-METALさん
    いつもコメントありがとうございます。
    あの新曲は素晴らしい演出もあって胸を打たれましたけど、藤岡さんのことがよぎったのは、ライブ後のことだったんですよね。
    そしてホテルに戻ってからいろいろとTLを追う中で、やはりあれは藤岡さんへのレクイエムだったんだと認識した次第。
    ですので、そういう気づきもあったうえで参戦した2日目の方がより印象深かったですね。

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