BABYMETAL METAL GALAXY WORLD TOUR IN JAPAN SSA公演 2日目 ライブレポート

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1.

BABYMETALとBRING ME THE HORIZONという、僕得の最強の組み合わせでのライブ。
昨日のライブの情景を思い返すと自然と笑みが零れる。
そして、昨晩見た夢の競演にはまだ続きがあった。
僕は浮かれ気分で2日続けてさいたまスーパーアリーナへ向かった。

 

 

 

11時過ぎに現地に着くと、急いでBRING ME THE HORIZONの物販列へ。
昨日買えなかったグッズを購入するために列に並ぶ。
おそらくは昨夜のライブでBRING ME THE HORIZONが気に入ったのだろう、
TLで確認したところ、物販列は昨日よりもかなり長いとのことだった。
やがて販売開始時刻となり、少しずつテントに近づいていく。
デザインが気に入ったあのロングTシャツとパーカーが買えると思うと自然と口元は綻んだ。

 

 

 

ところが、である。
あと少しで物販テントへというところで、
まだ開始から30分も経っていないのにロングTシャツがソールドアウトとなった。
目の前で起こった悲劇に打ちひしがれる。
仕方ない、今日はパーカーだけ買って、ロングTシャツは来週の大阪で買おう。
そう気持ちを切り替え、いざ購入しようと確認すると、
パーカーもSサイズ以外は既に売り切れとのこと。
立て続けに起こった悲劇に、さすがに意気消沈した。
並んだものの、結局何も買わずに僕は肩を落として物販テントを後にした。

 

 

先ほどまでの浮かれ気分はどこへやら。
来て早々に予定が狂ってしまい、僕は激しく落ち込んだ。
ダメだ。こういうときはなにかしら気分転換が必要だ。
そうだ、あのパイセンはどうだろう。
彼を召喚すれば、少しは事態は好転するかもしれない。

 

 

 

するとどうだろう、突然パイセンは姿を現わした。

 

 

 

 

 

 

 

 

小さいままじゃライブは見えないので、まずは真の姿に変身!

 

 

 

 

トーーーッ!

 

 

 

 

やあ、僕はリアルミミー。1年ぶりの登場さ。
前に会ったのもこの場所だったね。
え、去年に比べて髪がもじゃもじゃだって?
うん。憧れのロッチ中岡に少しでも似せようと思って伸ばしてるんだ。
まあ、それはさておき……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、昼食は昨日と同じく、開催中の「郷土そばフェスタ」で食べることに。
見てよ、これ、おいしそうでしょ。
北海道の蟹が入った天ぷら蕎麦。
がっついて食べていたら人から見られて、やだ! ドキドキとまらない! でしたよ。

 

 

 

その後に目にした、BABYMETALの物販列は今日もすごく並んでた。
やっぱり人気あるんだねー!
デザインが良いのが多いから、かわいくプンプンダダこねないとね!
買って! 買って! 買わないとソン損!

 

 

 

やがて開場時刻が近づいてきたので、シートの入場口へ。
昨日よりも時間が早いから、まだお日さまが高いよ。
母親に連れられた子供がこっちを見てギャン泣きしているけどどうしたものか。
Night Night Burn! ってやってみたけど効果なしだったね、しかたがないよー。

 

 

 

それからしばらくして入場。
どうよ、これ。
さいたまスーパーアリーナはやはりデカい。
ぐるりと見まわすとテンション上がっちゃってなんだか体が動いちゃうね。
てきな メタルサイファー Like a loop それが Roots! なんつってね。

 

席は200レベルの最上列だったけど、後ろが壁だから、これなら気にせず立てるよね。
昨日のバックスタンドでは一切立てなかったから、今日はとことん体を動かすよ!
というわけで、随分と元気も出て回復したのでそろそろリアルミミーは退場だよ。
BRING ME THE HORIZONのメンバーの皆さん、
今回は我がBABYMETALのためにお越し下さってありがとー!
まさにGJだよ! フォー! 来年以降、また来日してちょー!!

 

 

 

セットリスト

01. Ludens
02. MANTRA
03. The House of Wolves
04. Wonderful Life
05. Shadow Moses
06. Happy Song
07. Can You Feel My Heart
08. Medicine
09. Drown
10. Throne

 

昨今、UKロック・シーンのアイコンへと飛躍を遂げたBRING ME THE HORIZON。
ライブは昨日と同じく、最新配信シングル「Ludens」でスタート。
ステージ後方の巨大なスクリーンを使ったサイケデリックなVJ演出ならびに
ブレイクダウンでのダンスなどで楽曲の世界観が彩られる。
ヴォーカルのオリヴァー・サイクスはスタートからエンジン全開。
ブレイクダウンではデスヴォイスをかましながらガニ股スタイルで激しくヘドバンをし、
サビではノリノリになってステージ上で躍動した。

 

「トゥキョー! Are you ready?」
「俺たちがBring Me the Horizonだ! 楽しむ準備はできてるか!」

 

MCでオリヴァーがアグレッシブに観客に呼びかけたあと、
続く「MANTRA」では同時多発的にあちこちでモッシュが発生し、
サビでは大勢による大合唱が進行。
言わずもがな、僕も全力で声を張り上げる。
今日はサイドのステージなので、眼下のフロアの様子がよく見て取れた。
観客は重低音を浴びながら絶えず激しいモッシュを繰り出している。

 

昨日もこんな風に盛り上がっていたのか、と驚愕しながらフロアを眺めていると、
ライブは次の曲、「The House of Wolves」へ。
スクリーンに狼の映像が映し出された瞬間、僕は思わず苦笑する。
まさかこの激しい曲をゲストで出演するライブで演るとは思っていなかったからだ。
だがしかし、大好物のサウンドなので、バンド・インするなり僕は激しくヘドバンをする。
「サークルピットが必要だ! 全員走り回れ! ジャパン、かかって来い!」
オリヴァーが熱い口調で煽り立てると、フロアには計8つのサークル・モッシュが発生した。

 

続く「Wonderful Life」では、サビで声が掠れるほどに大声を張り上げ、
間奏では激しい折り畳みヘドバンに興じる。
「Shadow Moses」では恒例のコール&レスポンスが発生。
フロアを揺るがすほどの大コールだった。
「Next song is dedicated to BABYMETAL!」のコールから
炸裂させた「Happy Song」でも再びアリーナをモッシュの渦へと導くオリヴァー。
観客は彼に引っ張られてどんどんライブにのめり込んでいった。

 

オリヴァーは続く「Can You Feel My Heart」で、今度は何度もジャンプを促した。
絶えず観客を煽っては盛り上げる彼はまさにフロントマンの鏡だ。
終盤は「Medicine」から「Drown」「Throne」へと畳み掛けたが、
観客の発する歌声は次第に大きくなっていった。
「お前らクレイジーになれ!」というオリヴァーのハッパで始まった「Throne」も大合唱。
間奏では恒例となっている、座り込んでからの一斉ジャンプでピークを迎え、
大盛況のもと、BRING ME THE HORIZONの熱くて激しいライブは終了した。

 

ライブが終わると強烈な多幸感に全身が包まれた。
終始泣きながら大声で歌ったせいで声はガラガラ。
しかしとても清々しい気分。
幸いにも右2つの席に座っていたご夫婦が、あまり興味はなかったらしく、
BRING ME THE HORIZONのライブが始まる直前に退席したので、
広い空間を使って存分に体を動かすことができたし、がっつりヘドバンもできた。
BRING ME THE HORIZONのライブを十分に堪能できたので大満足だった。

 

全力を出し切ったので、しばらくの間は放心状態だった。
サイドのスタンドは昨日のバックスタンドと違って立っている人も多く、
かなり盛り上がっている印象を抱いた。
フロアに関しては言うに及ばず、想像以上の盛り上がりだった。
とりわけ「The House of Wolves」や「Happy Song」の際に起こった
計8つの大きなサークル・モッシュは上から観ていて壮観だった。
あの光景を目にしたのなら、スタッフやダンサーを含めた
チームBRING ME THE HORIZONの面々も大満足したことだろう。

 

気が付けば右隣のご夫婦が席に戻ってきていた。
僕はドリンクで喉を潤し、BABYMETALのライブに備える。
SEではリンキン・パーク、KORN、メタリカ、アーチ・エネミー、FFDPなどが流れている。
体力の回復に努めながら首を小さく振っていると不意に暗転、
刹那、怒号のような歓声が場内に響き渡った。
僕は即座に席を立ち、首を回して準備を整える。
BABYMETALのライブも全力で堪能しようと刮目してステージ上を凝視する。

 

 

 

 

2.

セットリスト

01. FUTURE METAL
02. DA DA DANCE(feat. Tak Matsumoto)
03. ギミチョコ!!
04. Elevator Girl
05. Shanti Shanti Shanti
06. Starlight
07. Kagerou
08. Distortion(feat. Alissa White-Gluz)
09. メギツネ
10. PA PA YA!!(feat. F.HERO)
11. KARATE
12. Road of Resistance
EN
13. Shine
14. Arkadia

 

ライブは 『METAL GALAXY』の曲順そのままに「FUTURE METAL」からスタート。
宇宙と宇宙船の内部をイメージした映像がスクリーンに映し出される。
それにしても、この大画面LEDワイドスクリーンの高解像度の素晴らしさよ。
遠いスタンドから観ても鮮明で、映像が滑らかに動いているから驚きだ。

 

ライブはそのまま「DA DA DANCE」へと雪崩れ込み、
BABYMETALとサポート・ダンサーの岡崎百々子が登場。
SU-METALの弾むような熱唱が、会場を一気にダンス空間へと変貌させる。
MOAMETALが可愛い振り付けで踊るラップ・パートではひときわ大きな歓声が沸いた。
神バンドは今日も大村神、BOH神、青山神、Leda神の模様。最強の布陣だ。

 

デジタル・ハードコア・チューン「ギミチョコ!!」ではサークル・モッシュが自然発生。
間奏に入るとSU-METALがハンド・クラップを誘い、笑顔を観客に向けた。
それから、「さいたま! 声聞かせて!」のコールに応える大歓声。
画面には、ライブの様子とVJエフェクトがリアルタイムで同期した映像が映し出され、
続く「Elevator Girl」では、スクリーンに映るメンバーが上昇下降するようなエフェクトが
楽曲の世界観を際立たせている。
オリエンタルなメロディが印象的な「Shanti Shanti Shanti」でもその効果は発揮され、
巨大な曼荼羅模様の映像が、指先に至るまでしなやかな動きのダンスを彩っている。
曲によって立体的に上昇するトライアングル状のステージセットや
巨大ビジョンを高精細に彩ったビジュアル・ワークは見事の一言。
観客の耳目をステージに釘付けにしている。

 

続いて披露されたのは、強烈な低音ギター・リフとSU-METALの伸びやかな
ハイトーン・ヴォイスのコントラストが映えるジェント・メタル風な楽曲「Starlight」。
大量のレーザーが場内いっぱいに飛び交い、美しい光景が広がる。
続く「Kagerou」では、ステージからいくつも火柱が上がり、
SU-METALはヘヴィなサウンドに乗せて切なげながらも渾身の熱唱を披露。
間奏では、MOAMETALの煽り、艶めかしく指を差す岡崎百々子のシーンを含めた
3人による魅惑的かつ情熱的なダンスが観客を大いに魅了した。

 

ライブ中盤、パワフルでキャッチーな「Distortion(feat. Alissa White-Gluz)」では
オーディエンスがウォール・オブ・デスやサークル・モッシュ、シンガロングに興じ、
真っ赤な照明を浴びながらフロントの3人はキレのある歌と踊りを繰り出した。
3人の躍動感あふれるパフォーマンスが、アリーナ&スタンドを熱狂の頂へと導いていく。
続く「メギツネ」での「さいたまー! もっと声出せるよね?」のSU-METALの煽りは、
まるで咆哮のような大歓声と会場一面の大ジャンプを呼び起こしていった。

 

眼下のピットでは休む間もなく絶えず人の頭が激しく波打っている。
熱量の高いライブが続く中、BABYMETALは間髪入れずに
パーティ・チューン「PA PA YA!!(feat. F.HERO)」を投下してくる。
刹那、会場全体で忙しなく万のタオルが振り回される。
その光景は壮観で、アリーナ全体を見渡しながら僕は驚嘆しつつ口元を緩める。

 

お祭り騒ぎの盛り上がりを生み出した後に披露されたのは「KARATE」。
観客は一瞬クールダウンしたのち、再びこのエモーショナルなナンバーの虜となる。
間奏後のジャンプで左隣の男性に足を踏まれたが、気にせずに僕は飛び跳ねる。
曲が終わるとすぐに男性は謝ってきたが、興奮状態の僕は、
「いえいえ全然大丈夫です。どんどん踏んじゃってください」と応じた。
スタンドだと体を自由には動かせ辛いので、周りとの協力は必要不可欠だ。

 

本編ライブの最後を締めたのはアンセム「Road of Resistance」。
間奏では、この日一番の盛大なシンガロングが沸き起こった。
最後のSU-METALのロングトーンは昨日と同じくらい伸びていて、
気持ち良かったのだろう、歌い終えた彼女の表情はとても満足げだった。
そしてそのまま恒例のコール&レスポンスへ。
3人は拳を高く掲げてオーディエンスと共に“We are BABYMETAL!”と繰り返した。
途中、BRING ME THE HORIZONに対する感謝の言葉を挟みながら。

 

“BABYMETAL”コールが起こる中、ややあって「Shine」が始まる。
途端に場内ではスマホのライトが広がりを見せる。
スクリーンに宇宙を舞台にした映像が映し出され、
太陽と月が重なったタイミングで、プログレッシブなメタル・バラードはスタート。
白煙が流れる幻想的なステージ上でMOAMETALと岡崎百々子が情熱的に踊る。
背後のビジョンに流れる映像は、『METAL GALAXY』の物語を具現化しているようで、
SU-METALの魂を揺さぶるような絶唱とともにドラマチックな時間が流れていった。

 

そして最後は、高揚感のあるメロディック・スピード・メタル・チューン「Arkadia」を披露。
煌びやかな映像をバックに、フロントの3人が渾身のパフォーマンスで魅せる。
“今 for your dream, for your faith, for your life”
“動き始めた未来の地図は君の中にある”
メッセージ性の強い歌詞が、会場を熱く震わせる。
その圧倒的なステージングに、観客は最後までショウに引き込まれ続けている。
そうして大盛況のもと、今宵のライブショウはすべて終了。
SU-METALは会場を見渡すと、笑顔で「You are the best!」とファンを称えた。
3人と神バンドに向けられた拍手や歓声はしばらくの間続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

3.

大満足のもと、会場の外に出る。
駅へ向かって歩きながら、終わったばかりの今夜のライブを振り返る。
昨日のバックスタンドに比べるとサイドのスタンドは見晴らしがよく、
ステージ、フロア、スタンドと、全体を俯瞰して観て楽しむことができた。
また、後ろを気にすることなく立って自由に動けたので、存分に堪能することができた。

 

BRING ME THE HORIZONのライブを今一度振り返ってみる。
立ってヘドバンをしまくって体を動かしながらほぼ全曲で大声で歌えたから、
申し分のないライブ体験だった。
ヴォーカルのオリヴァーは今日も気分は上々のようで、
継続的に煽りつつ、観客と一緒になってライブを楽しんでいるように見て取れた。
また、フロアに同時多発的に発生したサークルの絵は壮観で、
何度も激しくモッシュする観客の姿に胸が熱くなった。
特に下手ブロックの作るサークルは常に大きく形も綺麗で見応えがあった。
この広い会場を、ゲストでの出演でありながらこれだけ支配したのだ、
BRING ME THE HORIZONのメンバーもさぞや満足したに違いない。

 

BABYMETALのライブは、それはもう圧巻のステージだった。
何度も触れているが、あのワイドスクリーンに流れる映像とシンクロした
ステージングには大いに魅了された。
とりわけ「Stalight」と「Shine」では、あまりの荘厳さに直立不動で見入っていた。
レーザー光線やパイロ、スモークといった演出との融合も素晴らしく、
神バンドの奏でるソリッドなメタル・サウンドも十分に堪能することができた。

 

また、SU-METALの歌唱は、昨日よりも良い印象を抱いた。
だいたいの高音は出ていたし、中音域もうまくカバーしていた。
MOAMETALと岡崎百々子のダンスは昨日よりも安定度が増していて、
何度も笑顔でアイコンタクトをしたり、時折観客に無邪気な笑みを向けるなど、
時にエレガントに、時にダイナミックに踊りながら、ある程度の余裕を見せていた。

 

この2日間、極上の幸せを感じた2組によるライブショウは、今日で折り返し。
来週の中盤には場所を大阪に移し、再びこの感動を味わうことができる。
まだまだ夢の続きがあると思うと、胸の高鳴りは一向に収まらなかった。
温かい気持ちに包まれている僕は、口元に笑みを湛えたまま帰途についた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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