BABYMETAL NEX_FEST 幕張メッセ ライブレポート

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1.

 

NEX_FEST -Extra-の2公演(神戸・愛知)を経て、遂に迎えたNEX_FEST。
会場は幕張メッセ国際展示場の9~11ホール。
祝日の開催ということもあり、チケットは早々にソールドアウト。
朝から楽しみなラインナップとなっている。
当初はYOASOBIの開演時刻に間に合えばいいと思っていたけど、
興奮して早起きしてしまったので、僕は予定よりも1時間以上早く家を出た。

 

 

 

開場前に現地に到着し、GOLDの入場列に並ぶ。
11月なのに日差しが強く、日なたにいると半袖でも汗が滲み出てくる。
その後チケットとリストバンドを交換し、入場。
本日の出演アクトのパネルが大勢を出迎えてくれた。

 

 

 

 

定刻となり、メインのNEX_STAGEでYOASOBIがライブを始める。
ホール内は後方まで人でパンパン。さすがの人気だ。
僕はGOLDエリア上手側の後方から、YOASOBIのライブを初めて鑑賞する。
出だしの「夜に駆ける」から「祝福」「セブンティーン」と人気曲をドロップ。
満員のフロアは大盛り上がり、初っ端から興奮の坩堝と化している。

 

コンポーザーのAyaseは、以前はロック・バンドで活動をしており、
フェス主催のBRING ME THE HORIZONをリスペクトしているので、
彼のMCは、喜びを隠しきれないといった感情を多分に孕んでいた。
ここに(YOASOBIの)名前が載っているのがヤバい、
そう言いながらフェスタオルを掲げた彼の表情は誇らしげだった。

 

その後は「ミスター」「勇者」「もしも命が描けたら」「たぶん」と続く。
自前の舞台セットを組んでいるので、
バックの映像やレーザー光線の演出がとても華やかだ。
続く「怪物」では、演出で噴き上がったパイロの炎が舞台上部の照明に
当たりそうになって少し心配したが、特に問題はなかった。
「群青」では、周りと一緒になって気持ちよく合唱。
国民的ソングへと昇華しつつある最後の「アイドル」は圧巻のパフォーマンス。
大変な盛り上がりで、フロアを揺るがすほどだった。

 

リラックスして仕事をするため、僕はよく勤務中にYOASOBIの楽曲を聴いている。
ボーカルのikuraの声質が好きで心が癒されるからだ。
そして本日、そのikuraの生歌を聴き、ライブを初めて観ることができて感無量だった。
どこでかは覚えていないが、感動のあまり、自然と涙を零していた。
単独ライブを観に行くことはないだろうが、こういったフェス等で観る機会があれば、
次も絶対にライブを観ることになるだろう。

 

 

 

その後はサブのCHURCH_STAGEで花冷え。のライブを観るために移動するも、
動線が狭くて混雑し、ライブが始まった後になんとか最後方に到着した。
残念ながらステージ横にはビジョンがなく、ステージも遠いので、
生の迫力・音圧を体感することはできなかった。
結局3曲目の「今年こそギャル~初夏ver.~」の後に離脱。
動線の混雑を考慮すると、早めに移動しないわけにはいかなかった。
トイレへ寄った後、I PREVAILのライブを観るためにNEX_STAGEに移動する。

 

 

 

I PREVAILのライブを観るのはこのフェスシリーズで3度目になるが、
楽曲・パフォーマンスともに素晴らしいので、今回も楽しみにしていた。
ヴォーカルのブライアンは今日も大谷翔平選手のWBCのユニホームを着用。
「Bow Down」でライブがスタートした後は、最新アルバムからの曲を披露。
「Body Bag」「Self-Destruction」「Bad Things」と畳みかけていく。

 

Limp Bizkit「Break Stuff」をカヴァーした後は、「Come And Get It」でフロアは大爆発。
サークルピットは巨大で、ダイブする人も多数発生。
ハーコーモッシュする若者もたくさんいた。
Hurricane」でのブライアンのハイトーンボイスは心地よく、サビでは大声で合唱。
「There’s Fear in Letting Go」も最高のパフォーマンスだった。
終盤は「Judgement Day」「Choke」「Gasoline」と続け、
彼らのライブは大盛り上がりのもと終了。
手応えを感じたのだろう、ボーカルの2人、ブライアンとエリックは、
日の丸に“I PREVAIL”と書かれたフラッグを誇らしげに何度も掲げていた。

 

当初はこの後CHURCH_STAGEでKRUELTYのライブを観る予定だったが、
GOLDエリアを出てからの動線で混雑するのがわかっているのでそのまま待機。
久々にマキシマム ザ ホルモンのライブを観る。
彼らは今回も安定のライブを披露。絶対に外すことはない。
僕はほぼ全曲で激しくヘドバンを繰り返した。
「maximum the hormone II ~これからの麺カタコッテリの話をしよう~」は
初めてライブで観たので貴重な経験となった。

 

また、BRING ME THE HORIZONとの出会いに関するエピソード話も面白く、
ツアーで一緒に回った時の打ち上げでの酒BOMB(一気飲み)の話は可笑しかった。
その他にも、NEX_FESTならぬNECKS_FESTで首を殺すというネタも面白く、
ナヲのMC「みんな仕上がってるね。YOASOBIでダイバーはびっくりしたけど、
一つ言いたいのは動画撮ってるやつ、絶対自分の目で見た方がいい!
目で見て身体動かして、筋肉痛と耳鳴りを持って帰ろうよ。
でも撮りたくなる気持ちもわかるよ。だって私は一番星の生まれ変わりだから」
という内容には手を叩きながら爆笑せざるを得なかったし、
その瞬間にカメラが“一番星の生まれ変わり”を撮るべくナヲに寄ったのはさすがだった。

 

 

 

 

CHURCH_STAGEでVMOのライブを観るのは前述の理由により回避。
食事を急いで済ませてNEX_STAGEに戻り、YUNGBLUDのライブを鑑賞。
ライブは今日も「21st Century Liability」でスタートした。
その後も人気曲が続き、場内は大いに沸いた。
それにしても、彼は観客を乗せるのがとてもうまい。
煽るたびに、場内の熱気はどんどん高まっていった。
「I Think I’m OKAY」は今夜も最高のパフォーマンス、僕は大声で一緒に歌う。
そして「Happier」では、今フェスシリーズ3度目の披露にして、
ついにコラボ相手のオリヴァー・サイクスが登場。
生で2人のパフォーマンスを観ることができて感激もひとしおだ。
「Lowlife」では今回も声を張り上げて歌う。大勢での合唱が心地よい。
最後は「Loner」で締めて、大盛り上がりのもと彼のライブは終了した。

 

 

 

そして次はいよいよBABYMETALの出番。
CHURCH_STAGEのCVLTEは観に行かず、僕はその場に留まり体力の回復に努める。
今日はこれだけ大勢の観客が詰めかけているので、
BABYMETALのライブを初めて体験する人はたくさんいるだろう。
そういった初見の人たちの度肝を抜くようなライブパフォーマンスを、
今宵も最高のクオリティで披露してくれるに違いない。
僕は口元に笑みを湛えたままライブの開演を待ち続けた。

 

 

 

 

2.

BABYMETAL セットリスト

01. BABYMETAL DEATH
02. ギミチョコ!!
03. PA PA YA!!
04. Distortion
05. BxMxC
06. MAYA
07. Brand New Day
08. Monochrome
09. メタり!! (feat. Tom Morello)
10. メギツネ
11. Road of Resistance

 

果たして定刻となり場内が暗転。
満員のフロアから大歓声が沸き起こる。
爆音が轟く中、BABYMETALが登場するとさらなる歓声が沸いた。
僕はキツネサインを掲げながら重低音に酔いしれる。
GOLDエリア後方には、BABYMETALのライブが初見の人が固まっているようで、
誰しもが興味津々といった様子でステージを凝視しているようだった。
僕はいつものように“B!A!B!Y!”と力強くコールする。
中盤ではヘドバンを繰り返し、最後は“DEATH!DEATH!”と叫んで飛び跳ねた。

 

序盤からピットではモッシュが発生したが、
次の「ギミチョコ!!」が始まると、その勢いはさらに加速していった。
WODやサークルモッシュは定期的に起こっている。
人気曲だからだろう、一緒になって踊る人も多い。
初見の人もリズムに合わせて体を揺らしている。
BABTMETALの3人は、心底楽しいといった様子で笑顔でパフォーマンスしている。
間奏で“幕張ー!”と叫ぶSU-METALも満面の笑みを浮かべている。
大勢の観客からは終始、快活な声が飛び交っている。

 

続いて披露された「PA PA YA!!」も大熱狂。
メイトや初見の人関係なく、大勢がタオルを振り回している。
僕は何度も“パッパパパヤー!”とコールする。
SU-METALの歌唱は今日も好調のようだ、巻き舌で力強く歌っている。
F.HEROのラップパートに入ると、サークル内で踊る人が多数出現。
ツーステップを踏んでいる若者の数も多い。
この楽曲の持つパワーは計り知れないものがある。
爆発的な熱狂を生み続け、同曲は大盛り上がりのもと終了した。

 

ここまでの3曲ですでにTシャツは汗だく。
叫びすぎたので何度も水分補給を行うが、
続く「Distortion」でより叫ぶこととなる。
僕は腹の底から“ギバー! ギバー!”と叫び、
最後は“To Distortion!”と大声を張る。
SU-METALの力強い歌声が場内に響き渡る。
MOAMETALとMOMOMETALの切れ味鋭いダンスは必見。
間奏でSU-METALがクラップしながら煽ると、大きな歓声が沸き起こった。
観客による“ウォーウォーウォーウォ”のコールは最後まで続いた。

 

続いては「BxMxC」。
イントロが始まるなり、どよめきと歓声が起こる。
僕は“b m c”のハンドサインを掲げたのち、大きく体を揺らす。
時折歌いながら、爆音のバンドサウンドに酔いしれる。
SU-METALがフロウをキメる最中には何度も歓声が上がった。
その後は怒涛の“B! M! C!”コールが続く。
大勢が手を上げ体を揺らし、一心不乱にどっぷりと没頭している。
この曲のライブでの破壊力はすさまじいものがあった。

 

一拍置いてから次に始まったのは「MAYA」。
ヘヴィな楽曲はヘドバン不可避、僕は何度も折り畳みヘドバンを敢行する。
SU-METALの伸びのあるクリアボイスが心地よい。
MOAMETALとMOMOMETALの美しいダンスルーティンに心奪われる。
そして次に披露されたのは、数年ぶりの「Brand New Day」。
まさかの選曲に驚きつつも、僕はすぐにライブに没入する。
この曲における3人のパフォーマンスは芸術のように美しい。
僕は一瞬たりとも見逃すまいと、ステージを凝視し続けた。

 

その後に披露されたのは「Monochrome」。
ヘヴィなイントロが堪らない。僕は首を振りながらギュッと唇を噛む。
SU-METALが美しい歌声を響かせる。
その類い稀な才によって多くの観客をうとっりさせ、会場を完璧に支配する。
間奏に入ると、「みんなの光でこの世界を明るく照らしてほしい」、
SU-METALが観客に向かってスマホのライトを点けてと促した。
刹那、幻想的で美しい世界が広がっていった。
「すごい!あんなに後ろまで。とても綺麗だよー、みんなありがとう!」。
その後はSU-METALの渾身の歌唱と、“オッオッオー”のコールが最後まで続いた。
曲が終わると場内からは感嘆交じりの大きな歓声が沸き起こった。

 

余韻が残る中、次に披露されたのは「メタり!! (feat. Tom Morello)」。
冒頭で神バンドがソロ演奏を始めるも、ギターの音が出ないハプニングが発生。
しかし問題はすぐに解消され、ソロ演奏が終わると、3人が勢いよく飛び出してきた。
そして「レイズ ユア ハンド」、手を挙げて揺らしてと訴えた。
曲が始まるとフロアは一気に爆発。
裏拍のリズムで手を揺らしながら、大勢が狂ったようにジャンプしている。
MOMOMETALが見得を切った後は、“Are you ready?”のグロウルとともに、
フロアは再び爆発的な盛り上がりを見せ、やがて同曲は終了した。

 

続いての曲は「メギツネ」。
すぐさまサークル内ではバイキングモッシュが発生した。
曲が始まると、大勢が大きくジャンプし、“ソレッ!ソレッ!”と繰り返した。
僕も何度もジャンプを繰り返して大声を張った。
間奏に入ると、SU-METALが笑顔で観客に向かってジャンプしてねと煽った。
カウントの後は大勢がジャンプし、大きくフロアを揺るがした。
まるで時化った海のように、手やら頭やらが何度も激しく動いている。
お祭りさながらの熱狂を持って、やがて同曲は終了した。

 

そして最後はアンセム「Road of Resistance」。
すぐにピットにはWOD用の巨大なサークルができあがる。
フロアでは、冒頭からメイトを中心とした合唱が始まった。
3人がフラッグを担いで登場してくると大きな歓声が沸いた。
その後は巨大なWODが起こり、サークルピットは頻繁に発生。
僕はその度に笑顔で走り回りながら、外側にいる観客と何度もハイタッチを交わした。
終盤のシンガロングは大迫力。
大勢が拳を突き上げて、魂の叫びのように声を張っている。

 

曲が終わると、恒例の“We are? BABYMETAL!”コールへ。
SU-METALが“サンキュー、幕張ー!”と叫ぶと大きな歓声が沸いた。
そして笑顔で次のアクトであるBRING ME THE HORIZONを紹介。
刹那、再び大歓声が沸き起こった。
観客の反応を見届けたのち、3人が、“シーユー”と手を挙げて去っていく。
彼女たちの笑顔には充実感が漂っている。
こうしてBABYMETALのライブは、多くの熱狂を生み出して終了となった。
周囲にいる初見と思しき人たちから、“BABYEMETALヤバかった”
“めちゃ楽しかった”といった感想が漏れ聞こえてきた。

 

 

 

 

3.

BRING ME THE HORIZON セットリスト

01. Can You Feel My Heart
02. AmEN!
03. Teardrops
04. Happy Song
05. The House of Wolves
06. MANTRA
07. Dear Diary,
08. Parasite Eve
09. Shadow Moses
10. Obey(with YUNGBLUD)
11. DiE4u
12. DArkSide
13. Follow You
14. Sleepwalking
15. Chelsea Smile
16. LosT
17. Kingslayer(with BABYMETAL)
18. Drown
19: Throne

 

しばらくしてから、メインアクトのBRING ME THE HORIZONがライブが始めた。
1曲目は今日も「Can You Feel My Heart」。
冒頭から僕は一心不乱に歌う。
ヘヴィなサウンドが堪らない。
曲中は何度も大きくヘドバンを繰り返した。

 

続く曲は「AmEN!」。
ヘヴィな楽曲、そしてボーカル・オリィのグロウルが堪らない。
その後の「Teardrops」でも僕は一緒になって歌う。
ライヴに心底酔いしれながら、何度も気持ちよく体を揺らす。

 

続く「Happy Song」では、終盤に巨大なサークルが発生。
僕は大声でサビを歌い、“S.P.I.R.I.T Spirit, let’s hear it”とコールする。
「The House of Wolves」では何度も激しくヘドバンを繰り返し、
“Brick by brick by brick”“The house of wolves you built”と大声でコール。
頭に血が上っていく感覚を味わった。

 

続く「MANTRA」も、僕はサビを中心に大声で歌いまくる。
最高に気持ちが良い。
「Dear Diary,」では、また激しくヘドバンを繰り出し、
“the sky is falling”の箇所からは大声で歌った。
気持ちが良すぎて、昇天しそうなほどの快楽を味わう。
一転、続く「Parasite Eve」では、映像も含めたステージングに魅了される。
オリィの渾身の歌唱に、大きく胸を揺さぶられた。

 

続く「Shadow Moses」でも大声でコール。
頭の血管が切れそうになるほどに大声で“We’re going no where”と叫んだ。
そして同じくらいの声量で、“This is sempiternal”と叫ぶ。
このまま倒れてもいいような快感に襲われる。

 

その後はYUNGBLUDが登場し、「Obey」を披露。
キャッチーなメロディが自然と体を揺らす。
続く「DiE4u」では、手を左右に大きく振りながらサビの部分を合唱。
この世の幸運をすべてかき集めたような、幸せな時間が続く。

 

続いてはアコースティック・バージョンの「Follow You」。
今回もオリィが女性を肩車してと訴えると、ポツポツとそれに応じる者が現れた。
すると僕の隣にいた若いカップルが、少しばかり躊躇したのちに、
彼氏が彼女を肩車しようとしたのだが、なかなか立ち上がれずにいたから、
咄嗟に僕は男性を支えて立ち上がらせた。
2人がはにかんだ笑みを見せ、それから、オリィに自分たちの姿を見てもらおうと、
前の方へスーッと進んでいった。
僕は少しだけ口角を上げて、その様子を優しく見守った。

 

オリィの優しい歌声に魅了された「Follow You」が終わると、
次に「Sleepwalking」が披露された。
僕は大声で叫ぶようにして、一緒になって歌う。
その後は2ndアルバムから「Chelsea Smile」を披露。
のっけから僕は激しいヘドバンを繰り返す。
そして本編最後の曲は「LosT」。
この曲が大好きな人はたくさんいるようで、
フロアには観客による大きな歌声が最後まで響いていた。

 

ややあって、アンコールの1曲目で披露されたのは「Kingslayer」。
“tch for the Cure”が流れる中、BABYMETALの3人が登場してくると、
大きな歓声が沸き起こった。
3人は笑顔で中央のステージに上がると、両手を広げて観客を煽った。
オリィの掛け声で曲が始まると、3人はキレのあるダンスを披露。
僕は彼女たちとオリィを交互に見ながらリズムに乗る。
フロアではモッシュが起こり、爆発的な盛り上がりを見せている。

 

SU-METALのクリアボイスがどこまでも伸びていく。
かなり激しい振り付けなのに、息を切らさずに美しい高音を響かせている。
アウトロになると、今夜はオリィが中央のステージに上がり、
BABYMETALの3人と一緒になって折り畳みヘドバンを敢行。
それに倣い、フロアでは大勢が一緒になってヘドバンを繰り出している。
曲が終わると、3人は順番にオリィと抱擁を交わした。
見ていてとても胸がすく思いシーンだった。
BRING ME THE HORIZONに礼を述べてから、3人がステージを去っていく。
良いものを見せてくれてありがとう!
そのような思いが込められた大きな拍手が彼女たちに送られた。

 

続いて「Drown」が始まると、冒頭から大合唱。
そして曲が始まると一緒になって歌った。
途中、観客エリアへ向かったオリィの姿を見失ったのだが、
彼はあろうことか、10M以上はあるカメラが設置された足場のセットに上っていた。
そしてそこから観客を煽り、同曲はそのまま終了。
曲が終わるとオリィはゆっくりと階段を下りてステージへ戻っていった。

 

ライブの最後はアンセム「Throne」。
冒頭から大勢が手を挙げてジャンプし、大声で一緒になって歌う。
サビになると、恒例となっている座り込んでからのジャンプを敢行。
フロアが熱狂の渦に巻き込まれる。
最後は大声で一緒に合唱して、同曲は大盛り上がりのもと終了。
“See you soon、good night”
そう言うとオリヴァーは満足げな表情でステージを後にした。

 

 

 

 

4.

ライブが終わると出口は大渋滞。
GOLDエリアからの動線の悪さは最後まで響いた。
僕は人でぎゅうぎゅうの状態のまま出口へ移動し、最寄り駅へ向かった。
そして大勢の人に囲まれてゆっくり歩きながら、今夜のライブを振り返った。

 

最初に観たYOASOBIのライブは感動的だった。
ikuraのMCには若干の初々しさを感じたが、
場数をどんどん踏んでいけばもっとカリスマ性は磨かれていくだろう。
また、バンドサウンドがかなりよく、音源よりもだいぶよく感じた。
あのスタイルであれば、どんな会場、どんなフェスにおいても、
観客を熱狂させるのは間違いないだろう。

 

そのあとに観たI PREVAILもマキシマム ザ ホルモンもYUNGBLUDも大満足。
何度もヘドバンを繰り出しては、ヘヴィなサウンドを貪るようにして堪能した。
BABYMETALとBRING ME THE HORIZONの間だった、CHURCH_STAGEのトリ、
Paleduskのライブを観れなかったのだけが唯一の心残りだが、
好みのサウンドなので、いつかの日か機会があれば絶対にライブを観たいと思う。

 

BABYMETALのライブは今宵も素晴らしいパフォーマンスで、大勢を熱狂させた。
3人のステージングには貫禄があり、広い会場に集まった多くの観客を魅了した。
ライブ後の周囲の反応を見るに、
彼女たちのライブが刺さった初見の人は多かったのではないだろうか。
さすがは世界を舞台に活躍しているBABYMETAL。
その洗練されたライブパフォーマンスには誰もが感嘆せずにはいられない。

 

そしてメインアクトのBRING ME THE HORIZONのライブは、それはもう圧巻の一言。
今回のフェスツアーのために大掛かりな舞台セットを用意しているので、
1曲ごとに楽曲の世界観を表現し、またパイロや照明、スクリーンなどの演出効果で、
極上のロックエンタメを創り上げた。
オリヴァーのボーカルには何度も魅了され、渾身のグロウルにはヘドバンで応えた。
BABYMETALのライブにも同じことが言えるが、
1曲ごと、とことん味わい尽くして堪能するので、満足感や充実感で心は満ちている。
こんなにも無我夢中になってライブに没頭するのは現状、この2組のみだ。

 

 

 

明日はいよいよ、今フェスツアーの最終日。
出演アクトは減るが、濃いアクトばかりなので今から楽しみだ。
JR海浜幕張駅が混雑のため入場が規制され、
自宅に着くのが何時になるのかはわからないが、
幸い明日の1組目のライブは15時からなので問題はないだろう。
幕張メッセ国際展示場の別ホールで開催された、
テレビ朝日ドリームフェスティバルを観に行っていた若い女性たちに囲まれながら、
僕は入場規制が解除されるのを気長に待ちつつ、
明日は何時くらいに出発しようかと思考を巡らせた。

 

 

 

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