BABYMETAL NEX_FEST -Extra- 愛知 ライブレポート

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1.

 

大好きなBABYMETALとBRING ME THE HORIZONという組み合わせでのライブ。
それに加え、初めて観たI PREVAILとYUNGBLUDのライブも存分に楽しめた。
昨夜のライブの情景を思い返すと自然と笑みが零れてくる。
そして、それにはまだまだ続きがある。
僕は浮かれ気分で新幹線に乗車すると、次の目的地・名古屋へと向かった。

 

 

 

ホテルに荷物を預けたのち、午後14時過ぎに現地に到着。
物販エリアの脇を通り、入場口付近へ向かう。
今日はGOLD1。下手側の最前ブロック。
整番ごとの列に並び、周囲を窺う。
メイトの年齢層は相変わらず高いが、
BABYMETAL以外のアクトのファンの年齢層は比較的若かった。

 

 

 

やがて開場となり入場。
なるべくステージに近づこうと、ブロックの右端に位置を得る。
ステージからまずまず近い距離なので、ずっとここにいようと決める。
モッシュしたりサークルで走ったりするのは、整番のない幕張の時でよい。
そう思いながら、開演時間を静かに待ち続ける。

 

果たして定刻となり、I PREVAILがライブを始める。
ヴォーカルのブライアンは、今日も大谷翔平選手のWBCのユニホームを着ている。
「Bow Down」でスタートした後は、最新アルバムからの曲を立て続けに披露。
曲間のMCで、デスボイス担当のエリックが何度も感謝の意を述べている。
そして彼は、曲の途中に眼前のブロックの中へ乱入し、
観客と一緒にヘドバンを繰り出しながらシャウトした。
またピットでは、若いファンが熱狂的に騒ぎ、時折ダイブも敢行。
会場全体の熱量を高めて、やがて彼らのライブは終了した。

 

続いてはYUNGBLUD。
何かを叫びながら勢いよくステージに飛び出してくる。
今宵もライブは「21st Century Liability」からスタート。
その後も人気曲が続き、僕は一緒になって歌う。
何度も観客を煽ると、そのたびに場内の熱気は高まっていった。
手を上げ、ジャンプし、大声でコール、それを何度も繰り返す。
終盤の「I Think I’m OKAY」は鳥肌もの、「Lowlife」では声を張り上げて歌う。
そうして、満足のゆくYUNGBLUDのライブは終了した。
いつの日かMachine Gun Kellyとの「I Think I’m OKAY」の生コラボも観たい、
そう願ったのは僕だけではないだろう。

 

2組のバンドを観ただけでかなりの充実感がある。
しかしながら、本番はここから。
大好きなアクト2組のライブがこの後すぐに始まるのだ。
まず先に登場してくるのは我らがBABYMETAL。
今宵も観客を熱狂の渦に巻き込むような、
完璧なライブパフォーマンスを披露してくれるに違いない。
胸の高鳴りを感じながら、僕は目を見開いてステージを凝視し続けた。

 

 

 

 

2.

BABYMETAL セットリスト

01. BABYMETAL DEATH
02. ギミチョコ!!
03. PA PA YA!!
04. Distortion
05. BxMxC
06. Monochrome
07. メタり!! (feat. Tom Morello)
08. メギツネ
09. Road of Resistance

 

果たして開演時刻となり暗転。
刹那、怒号のような歓声が沸き起こる。
前2組ではなかった圧縮がすぐに起こり、
最前付近はぎゅうぎゅう詰めの状態となる。
そんな中、BABYMETALの3人が登場してくるなり大歓声。
僕はグッと踏ん張りつつ、キツネサインを掲げる。

 

次の「ギミチョコ!!」が始まるとさらに圧縮が強まっていった。
誰もが大きく体を揺らし、大声でコールしている。
BABTMETALの3人は、今日もライブを楽しんでいる。
弾ける笑顔で顔を見合わせ、何度もアイコンタクトをしている。
SU-METALの声の調子もかなり良いようだ。
間奏では“ヘイ、愛知ー!久しぶりに戻ってきたよー!”と絶叫した。

 

続く「PA PA YA!!」も大熱狂。
大勢が一斉にタオルを振り回し始める。
僕は腹の底から“パッパパパヤー!”とコールする。
SU-METALの渾身の歌唱が炸裂する。
BABYMETAL以外のファンの人たちも、
周りに合わせて一緒くたになって騒いでいた。

 

続いては「Distortion」と、アッパー・チューンが続くので、
観客のボルテージは一気に高まっていった。
ここでも僕は腹の底から“ギバー! ギバー!”と叫ぶ。
SU-METALの力強いハイトーンボイスが心地よい。
MOAMETALとMOMOMETALの切れ味鋭いダンスは見逃せない。
間奏に入りSU-METALが煽ると、大きな歓声が沸き起こった。
クラップ音、そして“ウォーウォーウォーウォ”の声が場内に響き渡る。
大盛り上がりのもと、やがて同曲は終了。
暗転すると“もあちゃんお帰りー!”という声がちらほら聞こえてきた。

 

続く曲は「BxMxC」。
怒涛の展開で場内の興奮が最高潮に達する。
大勢が手を上げ下げし、首を振り、体を揺らしている。
僕も横乗りのリズムに合わせて気持ちよく踊る。
静寂の中、SU-METALが完ぺきにフロウをキメる。
その後は爆音による怒涛の“B! M! C!”コール。
メイトや初見の観客関係なく、大勢がライブに没頭している。

 

続いては「Monochrome」。
美しいダンスルーティンに目が釘付けとなる。
そしてSU-METALがひとたび歌い出せば、すぐさま彼女のクリアボイスに魅了される。
とても美しい。そして心地よい。
間奏に入ると、SU-METALが観客に向かってスマホのライトを点けてと促した。
大勢がライトを点灯させ、辺り一面が幻想的な世界に包まれていった。
「みんな一緒に歌ってくれる?」
SU-METALのハミングの後を、“オッオッオー”の掛け声が続く。
感動的な世界観を表現し、やがて同曲は終了した。

 

次に披露されたのは「メタり!! (feat. Tom Morello)」。
3人が楽しそうに登場し、手を揺らしてと煽る。
曲が始まるとのっけからフロアは大爆発。
大勢が狂ったようにジャンプして騒いでいる。
SU-METALが座ってと促した後は、MOMOMETALが見得を切るシーン。
“岡崎屋ー!”の声が聞こえる中、フロアは再度大爆発。
大勢が手を振り体を揺らして騒ぎ、同曲も大盛り上がりのもと終了した。

 

ライブは熱狂的な「メギツネ」へと続く。
大勢が大きくジャンプし、“ソレッ!ソレッ!”と声を張る。
僕も圧縮に耐えながら声を張り、何度もジャンプを繰り返す。
リズムに合わせたヘドバンにも熱がこもる。
間奏に入ると、SU-METALの指示のもと、恒例の“メギツネジャンプ”へ。
大勢が嬉々としてジャンプを繰り返す。
まるで単独ライブのような熱狂が続き、
やがて同曲も大盛り上がりのもと終了した。

 

最後の曲は「Road of Resistance」。
横の方でWODの準備が進められているが、
次のBRING ME THE HORIZONもこの位置でライブを観たいので、
僕はそれに参加するのをグッと堪える。
ツインギターの音色が五臓六腑に沁みる。
まるで爆撃機の絨毯攻撃のようなドラムのブラストビートが火を噴く。
SU-METALの渾身の歌唱が続く。
途中のシンガロングは圧巻だった。

 

曲が終わると、恒例の“We are?”“ BABYMETAL!”コールへ。
SU-METALが“サンキュー、愛知!”と叫ぶと大きな歓声が沸いた。
そして昨夜と同じく、笑顔で“次のアクトは……”と溜めてから、
大声で嬉しそうにBRING ME THE HORIZONを紹介した。
刹那、場内で大きな歓声が沸き起こる。
こうして彼女たちは、今宵も圧巻のパフォーマンスを披露し、
大勢に強烈なインパクトを与えたのだった。

 

 

 

 

3.

BRING ME THE HORIZON セットリスト

01. Can You Feel My Heart
02. AmEN!
03. Teardrops
04. Happy Song
05. The House of Wolves
06. MANTRA
07. Dear Diary,
08. Parasite Eve
09. Shadow Moses
10. Obey(with YUNGBLUD)
11. DiE4u
12. DArkSide
13. Follow You
14. Sleepwalking
15. Chelsea Smile
16. LosT
17. Kingslayer(with BABYMETAL)
18. Drown
19: Throne

 

40分ほどのインターバルの後、メインアクトである
BRING ME THE HORIZONがライブが始めた。
1曲目は昨日と同じく「Can You Feel My Heart」。
周囲にはBRING ME THE HORIZONのファンが大勢いるので、
僕は一心不乱に一緒になって歌う。
ただただ、目の前のライブに没入する。

 

曲は「AmEN!」「Teardrops」と続いた。
セットリストは昨日と同じようだ。
共に一緒になって気持ちよく歌い、時折“オリィ!”と叫ぶ。
続く「Happy Song」では一転、序盤は大声でコール。
サビでは“sing along a little fuckin’ louder To a happy song”と大声で歌う。

 

「The House of Wolves」では激しくヘドバンを繰り返した。
途中に何度も大声でコールする。
続く「MANTRA」もサビを中心に大声で歌いまくる。
「Dear Diary,」ではまた激しくヘドバンを繰り出す。
脳内で快楽物質が溢れている感覚を味わう。
最高に気持ちが良い。
「Parasite Eve」ではオリヴァーの渾身の歌唱に魅了される。
クリアな歌声、極悪なグロウル、ともに素晴らしくて涙が出てくる。

 

Shadow Moses」でも、もちろん大声でC&Rに参加したのだが、
舞台セットの上部で歌うオリィの顔面にパイロの炎が当たりそうになったので、
一瞬、肝を冷やした。
咄嗟に首を背けたので大事には至らずに済んだが、危ないシーンだった。

 

その後はYUNGBLUDが元気いっぱいに登場し、「Obey」を披露。
軽快なリズムに乗って大声で一緒になって歌った。
続く「DiE4u」では、昨夜と同じく大量の紙テープが宙を舞った。
最新曲の「DArkSide」も一緒になって気持ちよく歌う。

 

続く「Follow You」は昨夜に続きアコースティック・バージョン。
オリヴァーの優しい歌声に魅了される。
次の曲は「Sleepwalking」。
僕は叫ぶようにして、一緒になって歌う。
その後は「Chelsea Smile」を披露。
2ndアルバムの曲なので、周囲ではどよめきが起こった。
“I guess there’s no remedy, I’m so terribly lost!”
最後は「LosT」を気持ちよく一緒に歌って、本編のライブは終了。
熱気はまったく衰えず、場内は興奮の坩堝と化している。

 

ややあって披露されたのは「Kingslayer」。
“tch for the Cure”が流れる中、BABYMETALの3人が登場してくる。
曲が始まると、途端に大勢が動画の撮影を始めた。
注目の楽曲なので、やはり記念に収めたいのだろう。
BABYMETALの3人がリズムに合わせて切れ味鋭いダンスを披露。
その前で、オリィがステージを左右に動きながら歌う。
ヘヴィな楽曲なので思い切りヘドバンをしたいところだが、
3人のパフォーマンスからは一瞬たりとも目が離せないので、
僕はすべてを目に焼き付けるべく、ずっとステージを凝視し続けた。

 

今宵も、SU-METALのクリアボイスが場内に響き渡っている。
サビの高音の伸びが素晴らしい。
昨日は初披露で少し緊張があったのか、少し上ずる箇所もあったが、
今宵は修正して完ぺきな歌唱を披露した。
SU-METALはやはり、恐るべきボーカリストだ。

 

アウトロになると、昨夜と違いBABYMETALの3人がステージに降りてきた。
そしてオリヴァーと一緒になってヘドバンを披露した。
“Thank you so much. BRING ME THE HORIZON!”
最後にSU-METALが謝辞を述べ、BABYMETALの3人が去っていく。
観客だけでなく、オリヴァーもご満悦のようだ。
彼はビッグスマイルで彼女たちに感謝の意を表していた。

 

続く「Drown」では、オリヴァーが再度観客エリアへ。
時にハグし、時にサインをしたりして、観客とコミュニケートした。
そして最後はアンセム「Throne」。
序盤から大勢がジャンプし、大声で一緒になって歌っている。
サビでは、座り込んでからの大ジャンプでフロアは今日イチの大爆発。
大変な盛り上がりを持って、彼らの素晴らしいライブは終了した。

 

 

 

 

4.

ホールの外に出ても半袖で十分だった。
それが気温のせいなのか、それともライブが終わったばかりで体が熱を持っている
せいなのかはわからないが、おそらくは両方なのだろう。
僕は最寄り駅へ向かいながら今夜のライブを振り返った。

 

率直な感想は、今夜の4組のライブは文句なしに素晴らしかったということ。
I PREVAILもYUNGBLUDも、会心のパフォーマンスを披露し、
大勢の観客を熱狂の渦に巻き込んだ。
少しも飽きさせず、熱量の高い状態をキープし続けた。
その後のBABYMETALとBRING ME THE HORIZONのライブは言うに及ばず。
没入感が高く、一瞬も休むことなくライブにのめりこみ、全力で楽しんだ。
2組とも圧倒的でクオリティと完成度の高いライブを披露した。

 

だからこそ、今日の会場の客の入りには、少しばかり残念な気持ちになった。
フロアの最後方にはスペースがあったし、スタンドの観客は半分ほどだった。
“このメンツでこの客の入りなのか――。”
こんなに素晴らしいアクトが出演するフェスなのにと少し嘆いたが、
平日の15時からスタートするフェスは、
参加するにはいささかハードルが高かったということなのだろう。

 

 

 

明後日の幕張メッセはソールドアウト。
スタンドの空席が目立った、今日のようなことはないから、
アーティストも満員の観客を前にして、
嬉しい気持ちで、今日のような最高のパフォーマンスを披露することだろう。
楽しかった愛知公演が終わったばかりだというのに、
僕の思考は、明後日のNEX_FEST本公演へ向いている。
明日は早朝東京へ戻り、普通に出社して仕事をするが、
次の日にはまた楽しみが待っている、その思いで、なんとか乗り切ろう。
そんな前向きな気持ちのまま、僕は帰りの電車に揺られ続けた。

 

 

 

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