BABYMETAL 東京 白キツネ祭り ライブ レポート

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1.

 

そうさ、俺は今、降りしきる雨の中、BABYMETALの物販列にジッと並んでいる。
それも朝の9時前からだ。
ん? ところでおまえは何者なんだ、だと?
言わなくてもだいたい分かるだろう。
チッ、まあいい。俺の名は――。

 

 

え、おまえはBABYMETALが嫌いだったはずだ、だって?
分かってるじゃないか。前回の記事でさんざん触れたとおり、俺はBABYMETALが大嫌いだ。
ああ、待て待て待て。話はちゃんと最後まで聞け。
大嫌いなのに、わざわざ物販列に並んでいるのにはちゃんとした理由があるんだ。
その理由を明かす前に、まずはこいつの話からだ。
Slipknot のヴォーカル、コリィ・テイラーだ。

 

 

はっきり言って俺は Slipknot をメタルとは思っちゃいねえ。
ニュー・メタルだかオルタナティブ・メタルだか知らねえが、
前から言っているとおり、俺がメタルとして認めているのはブラックメタルのみ。
スマホの待受け画像だって――。
見てみろ。なっ、Emperor だろ。
これは俺の一番のお気に入りの画像。
100%、俺は一生これを変えるつもりはないぜ。何があろうと絶対にだ!

 

 

それで話を戻すが、 Slipknot はメタルとして認めちゃいないが、
ヴォーカルのコリィ・テイラーにはシンパシーを感じているんだ。
よく見てみろ、こいつの口元を。
俺と同じ傷跡があるだろう?
きっとこいつも俺と同じような闇を抱え込んでいるに違いない。

 

 

そんなコリィだが、最近、奴が映っている妙な写真を入手したんだ。
この画像がそうだ。

 

 

BABYMETALが一緒に映っているのは気にくわねえが、
コリィが被っているお面を見て俺はこう思ったんだ。
ああ、こいつはあの醜い傷跡をこうやって隠したいんだなって。
そしてこうも思った。
これさえあれば、俺もこの醜い傷跡を隠せられる。
しかもお面のデザインはブラックメタルのコープスペイントみたいにイケてるし、
いっそのこと毎回これを被って外出すればメイクする必要なんてねーじゃねぇか!
――フッ、そういうことだ。
正直、真夏に毎日メイクをするのは懲り懲りだったんだ。
だから俺はこのお面を買うために、こうやって朝から並んでいるというわけさ。

 

 

 

 

2.

 

やがて販売時間となって、ようやく中に入場したぜ。
周りの奴らは “ メイト ” とかと呼ばれるBABYMETALのファンたちばかりだったから、
並んでいるときからまったくいい思いがしなかったぜ。
俺がアンチだと周りに知られたら、速攻で袋叩きに遭うからな。
しかしこれでようやく解放だ。早いところこの目でお面を確かめたいぜ。へへっ。

 

 

 

フッ、6時間以上並んでようやく手に入れてやったぜ、今畜生めーっ!
ついでにTシャツやタオル、リストバンドも購入したが、これは仕方がなかったんだ。
この人、お面だけ買って、きっとその醜い顔をこのお面で隠すつもりだわ、
なんてことを売り子の女に感づかれたくねーからな。
だから仕方なく、本当に仕方がなく、BABYMETALのグッズも購入したぜ。
匂いがつくとあれだから、お面以外はきちんと包装したまま仕舞っておくかな。

 

今日はメイクしているからお面は明日から被るとして……。
なんてことを考えながら、その後は公園内を少しぶらぶらしていたんだが、
ふと奇妙な光景を目にしたのは、そろそろ帰ろうかなと踵を返したときだった。
目の前にいる連中がみんなメイクをしてやがるんだ。
こいつらはなんで揃いも揃ってコープスペイントをしてるんだ?

 

 

俺は早速ひとりのメイトを捉まえて口を割らせた。
“ 俺のこの顔の傷の物語を聞かせてやろうか? ”
顔を近付けて、そうやってちょいと脅したら、奴め、べらべらと喋りやがった。
なんでも今日のBABYMETALのライブは白塗りしないと入場ができないらしい……。
なるほどそれでかーっ!
並んでいるときに誰もこっちを見ないから不思議に思ったんだ。
普段だったら、周りにいる連中は訝しむ目でこっちをじろじろ見てきやがるのに、
今日に限っては、誰もこっちを見向きもしなかった。
きっと奴らは内心で、“ この人、朝からペイントして気合入ってんなぁ ”
いや、“ この人、雨ですぐ落ちちゃうのに、朝からペイントしてバカなの? 死ぬの? ”
なんて思っていたに違いない。
ファーック!! ナメくさりやがって!
くそっ、こうなったらBABYMETALのライブに乗り込んで、
モッシュで偶然手が当たりましたという体でメイトどもを片っ端からぶん殴ってやるぜ。
幸い俺は元からコープスペイントだし、身分証(THE ONE ID)もバッチリだからな。

 

 

お面を買うためだけに買ったチケットだったが、それ以外にも役に立ちそうだ。
よし、今日はとことん暴れてメイトどもを血祭りに上げてやるぜ。へへっ。

 

 

 

 

3.

セトリ

01. BABYMETAL DEATH
02. META! メタ太郎
03. Catch me if you can
04. Amore – 蒼星 –
05. GJ!
06. シンコペーション
07. メギツネ
08. ギミチョコ!!
09. イジメ、ダメ、ゼッタイ
10. Road of Resistance

 

 

程なくして開場となり、俺はまた階段を下りて行ったさ。
身分照合もスマホで THE ONE ID を表示してバッチリ。
セキュリティチェックを受けて通路の奥へ向かったところ、
一番前の扉の出入り口で、ちょうどスタッフが客を中に詰めている最中だった。
それに便乗しようと思ったが、俺が入ろうとした直前に扉は閉められ、
スタッフは、後方の扉から入場しろと俺にのたまってきやがった。
くそっ、まあいい。
フロアの後方でもモッシュは発生するだろう。問題ないぜ。

 

ハッピーモシュッシュエリアがすぐそこにあったが、入るのはさすがに躊躇われた。
女性や年配の方が多くいるかもしれないからな。
彼らを危険な目に遭わせるわけにはいかない。
殴るのはあくまでも、いろんな意味で打たれ強いおっさんメイトどもだ。

 

入場がギリギリだったせいか、結局一般フロアの最後方ブロックに入る羽目に。
くそっ、この場所は絶対にモッシュなんて起こらないだろうがっ!
そう思ったのも束の間、その後すぐにライブが始まったから、
俺はそこから移動するわけにはいかなくなった。
ムカついたぜ。心の底からよ。ここにいる連中をみんな殺したいくらいにだ。
だから俺はしばらくはずっと “ DEATH! DEATH!” と大声で叫んでやった。
周りの連中をビビらせるためにな!
わかったかこのクソ野郎。 “ BABYMETAL DEATH! うおぉぉぉーっ!!” 。

 

ライブは続いていったが、近くでモッシュが起こる気配はまったくなかった。
くそっ、こうなったら仕方がない。
モッシュにかこつけてメイトどもを殴るのは今日はなしだ。
その代わり、フリコピをしながらこいつらを傷つけてやろう。
そう思い、 “ メータータロッ ” と歌いながら右手を力いっぱい伸ばしたさ。
だけどたまたま俺の前にいたのは小柄な女性で、
右手を伸ばしてもそいつの髪にすらかすらなかった。
くそっ、メタルが響きばぼくらは友達さ――。そういうことなのか……。

 

少しばかり意気消沈していると、遂に奴らが前に出てきやがった。
宿敵のバッドマンじゃないぞ。神がかったバンドマンのほうだ。
それにしても……、Holy fuckin shit!
なんて爆音だ。さすがは小箱のライブだ。
俺が言うのも変な話だが、奴らは紛れもない悪魔だ。今夜も演奏がタイトすぎる。
その後に始まった曲では思わずヘドバンしちまったぜ。
わかるだろ? ギターのザクザク音がめちゃくちゃ心地良いんだ。
そして気が付けば、俺は次の曲で放心しながらステージを凝視していた。

 

 

思い出したぜ、昨年のライブをよ。
俺はこの「Amore – 蒼星 -」という曲を聴き、ついうっとりと見惚れてしまったんだ。
そして今回もまた……、ああ、堪らねえ。
メロスピ調の楽曲もいいけど、やはり特筆すべきはこのヴォーカル。
そして次の「GJ!」も昨年聴いたが、そのときは激しいモッシュが起こったんだよなっ!
うっすらとだが覚えてるぜ。
俺は隣にいたノーテンキ野郎の顔を肘でおもいきりゴリゴリと押してやったんだ。
ん? 違ったかな? いまいち記憶違いをしているような。
んー、もっと思い出して、ほら、もっと。
もっともっとホラ、もっともっとホラ、もっともっとホラ、ガンバッテー!

 

後半はとにかく怒涛の展開だったな。
BABYMETALは嫌いだが、リズム隊は抜群に良いんだ。
ギターのメロディ、演奏も最高だ。
まあ確かにヴォーカルも良い。
「シンコペーション」も、次の「メギツネ」も歌は最高に上手かった。
だから思わず今回も無意識のうちに踊り狂っていたぜ。

 

 

横の2人もヴォーカルに負けていなかったぜ。
本当だぞ。とにかく存在感がハンパねーんだ。
前述の2曲、それと「ギミチョコ!!」でも笑顔満載で溌剌と踊っていたな。
続く「イジメ、ダメ、ゼッタイ」でも2人の存在感はヴォーカルに引けをとらなかった。
そしてお立ち台に上がったMOAMETALと今回も目が合った(ような気がした)。

 

 

「イジメ、ダメ、ゼッタイ」のサビはいつ聴いても最高だ。
コンビニみたいな名前のイギリス人が昔、このサビは1億の価値があるとか言ってたっけ。
わかるぜ、その気持ち。
最後のユニゾンではグッとくるものがあって、思わず感極まりそうになった。
だけど今夜のライブのクライマックスはこの直後にやってきたんだ。

 

「イジメ、ダメ、ゼッタイ」をやったのはライブの終盤だった。
だからこれがラストかな、なんて思っていると、
まさかの「Road of Resistance」がこの後にやってきたんだ。
これは嬉しい誤算だった。
不穏な法螺貝と陣太鼓の音が響く中、3人がフラッグを持って登場してくる。
そしてお立ち台に立ってフラッグを広げるシーンで、俺は上手の方をガン見した。
するとそこには、真剣な表情をしても幼気がまったく消えないいつもの彼女の姿があった。

 

 

その後のことはあまり覚えちゃいない。
強い陶酔感に襲われていたんだ。
その中でも途中のシンガロングは一番気持ちが入り込んでしまって、
場内のものすごい一体感に、思わず体が打ち震えてしまったぜ……。

 

 

ライブがすべて終了したところでハッとした。
BABYMETALのライブにハマリかけていたが、今回も最後の台詞で完全に目が醒めた。
なあにが “ SEE YOU! ” 、 “ またね ” だ。
メタルなのに爽やかな挨拶をしやがって!!
でもまあそのおかげで俺は自分を取り戻すことができたぜ。
やはり俺はBABYMETALが大嫌いだ。
この先もそのことは変わらねえ、変わるわけがねえ――。たぶん。

 

 

 

 

4.

会場を出ると、俺はグッズを手に歩き出した。
周囲を窺うと、そこかしこで談笑しているメイトどもがいた。
わかってる。BABYMETALのライブの後はいつだってそうだ。
とにかく誰かと今日のライブについて話がしたいんだよな。
でも俺はメイトじゃないし、友人もいないから、このまま一人で帰路に着くだけだ。
別に寂しくなんかないぜ。本当に。ふぅー。
あーあ、今日の音響は最高に良かったなぁ~!

 

その後は電車に揺られて家に向かった。
なんだか複数の視線を感じたがそんなこと気にしねえ。
購入したお面を見ているとニヤニヤが止まらなかったな。
明日からこれを被ればもうメイクをする必要はなし。
そう思うと、嬉しくて嬉しくて堪らなくなったぜ。

 

そんなニヤついている俺の顔から一瞬で笑みが消えたのは、
TLでたまたまこの画像を見かけた直後だった。

 

 

ファッ!?
チョチョチョ、待って。
えっ、なにこれ。
めちゃくちゃ似合ってますやん……。

 

何度も言うが、俺はBABYMETALが大嫌いだ。
本当だぞ。
だけどこのキツネ面を被ったBABYMETALは最高にイカしてた。
それが俺の心を打った。
できることなら俺もお面を被って一緒に写真を撮ってみたいぜ。
コリィ・テイラーのようにな。

 

 

 

翌日。

 

起きるなり、俺はキツネのお面を被ってみた。
前夜は鏡の前で ウキウキ★ミッドナイト だったからな。
今朝は今朝で ドキドキ☆モーニング だ。
鏡を見ながらニヤニヤしているが、お面をしているからよくわかんねえ。
とにかく良い感じだ。いいね! いいね!

 

よし、まずは写真を撮ろう。
そう思ってスマホを探してみるんだが、どこをいくら探してもそのスマホが見つからねえ。
おいおいおいおい、どうしてくれるんだよ。
スマホが無けりゃ困ることが多いだろうが。
くっ、まさか昨日の帰りに紛失したのか?
電車の中では操作していたから、最寄駅からの帰り道で落としたのか!?
くそっ、やはりBABYMETALは嫌いなだけあって災いを運んできやがる――。

 

というわけで諸君、悪いが俺のスマホを一緒になって探してくれないか。
ちなみに待受けはこれ。
一生変えるつもりのない、一番のお気に入りの画像だ。
もしも見つけたら一報を寄越すように。よろしく頼むぜ。

 

 

 

 

 

― 追記 ―

今回もジョーカーメイクで参戦してきましたが、
物販購入後にメイクする時間があまりなかったため、
昨年のような特殊メイク(下記インスタグラム映像)はしませんでした。

以下、今回の白キツネ祭りの、状況ごとのメイクの変化となります。
上手にメイクをされている方はたくさんいらっしゃって、
僕以上に、レベルの高いジョーカーメイクをされている方もいらっしゃいましたが、
少しでも参考になればと思い、後序させていただきました。

 

※メイク中(特殊メイクなし)

※ライブ開演前

※ライブ終了後

 

 

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2 件のコメント

  • ハム太郎様
    コメントありがとうございます。
    完全なネタレポでしたが、少しでも楽しんでいただけたのなら幸いですよ。
    怖くてすみません^^;

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