『ヘドバン Vol.15』発売記念トークイベント「喫茶ナザレス・ヴィレヴァン渋谷出張編」レポート

 

イベント概要

新作『異次元からの咆哮』のジャケットや最新アーティスト写真のモチーフになっている「弘前ねぷた」へのメンバー同行取材に3人個別ロング・インタビュー等々、過去最大級の人間椅子大特集を組んでいる『ヘドバン Vol.15』。その発売記念イベントとして、人間椅子愛を出しまくるヴィレッジヴァンガード渋谷本店と『ヘドバン』が組んでのトークイベント。その名も「喫茶ナザレス・ヴィレヴァン渋谷出張編」。高円寺のライブハウスで不定期開催されチケット瞬殺状態の人間椅子ベーシスト・鈴木研一のDJイベントが、“ヴィレヴァン渋谷出張編”として開催。鈴木研一の「弘前ねぷた」への愛、新作『異次元からの咆哮』制作秘話も交えながら、鈴木研一と『ヘドバン』編集長がDJ&トークを繰り広げる。プレゼント大会&鈴木研一との握手会もあり。

【開催日時】2017年9月22日(金)20:00スタート
【会  場】ヴィレッジヴァンガード渋谷本店
【出  演】鈴木研一(人間椅子)、梅沢直幸(『ヘドバン』編集長)

 

『ヘドバン Vol.15』発売中

 

 

喫茶ナザレスとは

人間椅子ファンにはおなじみ、鈴木研一がDJを務め、王道からコアまで、様々なハードロックナンバーのシャワーを浴びつつ、緩やかな時を過ごせる「ハードロック喫茶ナザレス」。高円寺Show Boatで季節開催されており、23時にスタートし早朝4時過ぎまで行われるオールナイトイベントでありながら、マスター・鈴木研一による濃厚な選曲と緩いトークがコアなファンに人気を呼ぶ定番イベント。以前は店頭でチケットを売っていたが、人気になったこともあり、現在はプレイガイドのみで販売している。

 

 

イベントレポート

雨脚が強くなる中、会場であるヴィレッジヴァンガード渋谷本店に到着したのは19時40分頃。急いで予約してあったヘドバン最新号を店頭で受け取ると、一旦店外に出て、イベント列の最後尾に並ぶ。程なくして整理番号順で入場となり、特設会場の最後方に腰を据える。人数はだいたい120人くらいだろうか。そのうち半分近くは女性客だった。

※イベント中は撮影禁止(写真は入場直後)

 

定刻となり、イベントが始まる。まずは新作『異次元からの咆哮』の紹介。そしてニューアルバムを携えてのツアーの話となる。その際、梅澤編集長が、人間椅子がダイバーシティを埋めたら革命になる、というような話をしていたけれど、当の鈴木氏はZeppダイバーシティのことはあまりよく知らなかったようで、本人の口からその話が語られた時には場内が沸いたが、最後、梅澤編集長が、いつかは武道館で人間椅子が見たい、とまとめられたときには場内から大きな拍手が沸き起こった。

その後は新譜のジャケットのデザインとなっている弘前ねぷたまつりの話に。弘前市が地元である鈴木氏は “ ねぷた祭りを見てこそ本物の人間椅子のファン。コンプリート ” と話し、場内の笑いを誘った。それからは実家の話や少年時代に聴いていたレコードの話、音楽雑誌「ミュージックライフ」、弘前のライブハウス「Mag-Net.」の話と続いたのだが、内容は『ヘドバン Vol.15』の111ページからの鈴木研一インタビュー記事と被るので、『ヘドバン Vol.15』を購入された方はそちらを読んでいただきたい。イベント中に語ったエピソードとしてはレコードの帯の収集の話があり、キッス、ブラックサバス、ピンクフロイド、ディープパープル、モーターヘッドと多岐に渡っていること、それから、和島氏(ヴォーカル&ギター)が高校生の時にバイトしていた「Mag-Net.」の話題もあり、和島氏は毎日のように遅刻していた、といった話もあったのだが、その流れで、鈴木氏は、 “ 和島くんはライブ中はカッコいいけど、普段のときは高校生の頃から変わっていない ” と話を続け、“ だからステージでは普段の和島くんと違ってカッコいいから、内心で(和島のくせに)と思っている ” とぶっちゃけ、場内を爆笑の渦に巻き込んだ。それにしても、和島氏をいじってネタにするのは相変わらずうまい(笑)

 

その後は解禁されたばかりの「虚無の声」(ニューアルバムの1曲目)のPVが流れたのだけれど、そこで鈴木氏から披露された裏話もまた、和島氏をいじったものだった。鈴木氏曰く、世の中の流れに沿った内容のPVにしたいという和島氏の意向で「虚無の声」のPV撮影を行ったとのことだが、鈴木氏が出来上がった作品を見て “ 映像がちかちかしない?” と訊ねたところ、 “ これが最先端なんだ ” と和島氏は答えたらしい。そのエピソードを面白おかしく話すものだから、場内は常に陽気な雰囲気に包まれていた。

後半は、今イベントの趣旨でもある「喫茶ナザレス・ヴィレヴァン渋谷出張編」がスタート。鈴木氏、梅澤編集長と、交互に曲を流す。最初に鈴木氏が流した曲はVENOM(曲名は失念しました)で、節の合間の漏れる声が好きだと話していた。対する梅澤編集長が流した曲はモーターヘッドのメタリカカヴァー。聴いてみると、たとえカヴァーでもレミーが歌うと全部モーターヘッドになるという編集長の注釈には大いに納得がいった。ちなみにモーターヘッドは過去にいろいろなカヴァーをやっているらしく、POPガールの曲もカヴァーしているので暇があればYOU TUBEで「モーター スクール」と検索してくださいとのこと。もしかしたらこの映像のことかもしれない。

 

※最後の握手会の様子

その後はMYRKUR(ヘドバンVol.15 148Pに特集記事)の曲、DEMON(同134Pのブラック・メタル特集)の曲、それに人間椅子の新作『異次元からの咆哮』に収録されている「地獄のヘビーライダー」等の曲が流れ、午後21時半過ぎにイベントは終了したのだが、ここでも鈴木氏による和島氏いじりがあった。なんでもこの「地獄のヘビーライダー」冒頭のギター音は、バイクのエンジンを吹かす音を入れる予定だったらしく、和島氏所有のバイクで試したらしいのだが、あまりにもエンジンの音がしょぼかったので急遽ギター音に変更したとのこと。この裏話自体も面白かったのだが、今イベントは終始、鈴木氏と梅澤編集長との掛け合いの息がピッタリだったので、場内は常に陽気な笑い声が溢れ、1時間半にわたったイベントはあっという間に終了となった。イベントに参加した全員が最後に鈴木氏と握手をし、鈴木氏自作のてるてる坊主をおみやげにいただいて順に退場していった。来年は、鈴木氏ご指名の増田勇一氏や冠さんを招いてのDJイベントを企画していくとのこと。開催が実現するのを、今から楽しみに待ちたいと思う。

 

 

ニューアルバム

『異次元からの咆哮』 10/4 発売

【アルバムコンセプト】
世界が、我々に見えているものだけでないとしたらどうでしょうか。動植物は、どうも人間みたいな生活苦を抱えているようには思われませんから、彼らはもしかしたら、極彩色のエネルギーのめくるめく 空間に暮らしているのかもしれません。人間はがんじがらめに条件付け されているゆえ、こう、としか現実を把握できないところがあります。 それがため、さらに世界は単調で苦しみに満ちた景色に見えてきます。

多次元、異次元、という考え方があります。世界は単一のものではなく、 無限に折り重なり、そこには多様の存在がひしめいている──想像しただけで、何かわくわくしてきます。ときに、音楽とは目に見えないものです。 我々が音楽を聴いて感動するのは、それが目に見えない、異世界への扉を開いてくれるからではないでしょうか。

今回のアルバムでは、様々の異次元の住人が登場します。あるいは、異世界の精神を持って現実で暴れまわる男も出て来ます。まるで世界の閉塞感を、 退屈さを嘲笑うかのように。未知なるものへの対峙は恐怖を伴うものですが、 それは自己の変容を促すものでもあります。さあ、人間椅子と一緒に、怖くて楽しい異次元への旅行に出掛けましょう。

和嶋慎治/人間椅子

 

視聴

リリース

   

 

 

ツアースケジュール

『異次元からの咆哮 ~リリース記念ワンマンツアー~』
10月31日 仙台CLUB JUNK BOX
11月 2日 弘前Mag-Net
11月 4日 札幌cube garden
11月 8日 神戸Chicken George
11月10日 高松Olive Hall
11月12日 大阪umeda TRAD(前AKASO)
11月14日 博多Be-1
11月16日 名古屋Electric Lady Land
11月19日 東京Zepp DiverCity(TOKYO)

チケット情報はこちら

 

 

ピックアップ動画

人間椅子のライブはこれまでに何度か観たことがありますが、その中でも一番心に残っている「OZZFEST JAPAN 2015」で披露した曲を、別の映像で順番に紹介します。どの曲もリフが重厚かつカッコよくて、ステージ上での演奏パフォーマンスは圧巻で、ハードロックを愛する者ならば快哉を叫ばずにはいられないほど躍動感に溢れていました。和島氏のギターソロはいつ聴いても痺れ、人間椅子の奏でるアンサンブルは強靭で、卓越した技量に裏づけされた演奏は紛れもなく世界に通用します。

 

 

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