はじめに
今回紹介するバンドは Royal Blood。2人組のロックデュオです。彼らのライブを初めて生で観たのは2015年のレディングフェスティバル(フェスのライブレポートはこちら)でした。BABYMETALがメインステージのオープニングアクトを務めた(ライブ終了後にウェンブリーアリーナの単独ライブの告知も行いました)ので、メイトの間でもある程度は認知されているフェスだと思いますが、彼らはBABYMETAL同様に、その時点ではアルバムを一枚だけしかリリースしていないにもかかわらず、メインステージ(それも後ろから3組目)に抜擢されたのです。開演時間になるとたくさんの人がドッと押し寄せ、そして彼らのライブに熱狂している姿は今でも鮮明に覚えています。
レディング&リーズフェスティバルではBABYMETALとズッ友写真を撮りました。
今年のサマソニ(2017)では再会を果たしています。
BIOGRAPHY
メンバー
マイク・カー (vocal / bass)左
ベン・サッチャー (drums)右
ジャンル:ハード・ロック、ブルース・ロック
イギリスの中でもロックの街として知られるブライトン出身。2012年結成。結成当初はマイク・カー(vo/b)とマシュー・スワンというオーストラリア出身のドラマーというラインナップだったのだが、2013年にはもともとマイクの友人でもあったベン・サッチャーにドラマーが交代している。ベース/ヴォーカルとドラムという変則的な編成でありながらラウドなブルース・ロックをプレイしていた彼らにいち早く注目したアークティック・モンキーズのドラマー、マット・ヘルダーズは、まだデビュー前のこのバンドのTシャツを2013年夏のグラストンベリー・フェスティヴァルで着用してステージに立った事から、当時まだ無名のROYAL BLOODは注目を集めるようになる。
2013年11月にデビュー・シングル「Out Of The Black」を発表。その独創的でエキサイティングなサウンドは全英のメディアに「一大センセーション」として取り上げられ、同シングルは英ロック・チャートで堂々1位を記録。BBCでは「Sound of 2014」に選出されるなど、さらに大きな注目を集めていく。2014年2月にはセカンド・シングル「Little Monster」を発表。SXSW出演の直前となる3月には全米で4曲入りのEPを発表し、イギリスのみならず全米のメディアからも絶賛を受けるようになる。
NME Award Tourに参戦したり、アークティック・モンキーズの公演のサポートとして大きな会場でパフォーマンス、同年7月に行われたT in the Parkフェスティバルを含む数々のフェスティバルへの出演で、音源だけでなくその衝撃的なライヴ・パフォーマンスも話題を呼んでいく中、いよいよ8月に全英でデビュー・アルバム『Royal Blood』を発売。全英アルバムチャート1位を記録し、10月にはヨーロッパツアーを敢行した。また2015年に行われた「ブリット・アワード2015」ではコールドプレイらを抑え「最優秀ブリティッシュ・グループ賞」を受賞したほか、「最優秀ブリティッシュ・ブレイクスルー・アクト賞」、「最優秀ブリティッシュ・アルバム賞 」にノミネートされた。6月にはイギー・ポップと共に、フー・ファイターズのツアーのサポートアクトを務める。そして2017年の6月にはセカンドアルバム『How Did We Get So Dark?』をリリース。こちらも全英アルバムチャート1位を獲得した。
ブルース・ロックとは
ブルースロック(blues rock)は、ポピュラー音楽のジャンルの一つ。1960年代後半にイギリスからロックの進化形としてニューロックと呼ばれるムーブメントが起こりましたが、その中で特に白人がブルースをロック的なスタイルで表現したものをブルースロックと呼びました。またジミー・ペイジ、エリック・クラプトン、ジェフ・ベックら、のちに世界3大ギタリストと呼ばれるようになった彼らはブルースから多大な影響を受け、ギターを始めました。彼等はブルース・ロックのバンド「ヤードバーズ」の歴代ギタリストたちです。ちなみに日本では、1970年代以前の英国産のロックミュージックを総じて「ブリティッシュロック」と呼んでいますが、前述のブルース・ロック、およびビートルズ、ローリングストーンズ、ザ・フー、キンクスといった「英国四大バンド」の音楽を指すジャンルとしても多用されています。
Royal Blood おすすめの曲
ROYAL BLOODの魅力といえば、それはなんといってもデュオとは思えないサウンドの厚さからくるグルーヴ感。マイク・カーは、「ライヴで再現できないアイデアはアルバムでもやりたくない」というようなことを言っているので、レコーディングでギターを重ね録りするようなことはせず、弾いているのはあくまでもベースで、エフェクターでギターっぽいサウンドを追加して出しているのかなと漠然と思っていたのですが、この映像を観ると、真意のほどは定かではないですが、ベース弦とギター弦を混用しているようにも見えますね。いずれにせよ、マイクが奏でるうねりまくったサウンドは特筆に値し、いかにもロックドラマー然としているベンのプレイも必見。そんな彼らのオススメ曲は以下となります。
1st アルバム『Royal Blood』より
2nd アルバム『How Did We Get So Dark?』より
DISCOGRAPHY
1st アルバム『Royal Blood』
リリース
2nd アルバム『How Did We Get So Dark?』
リリース
公式サイト
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